店頭にアジサイが入荷する季節となりました。

アジサイは人気の花材です。



梅雨の時期に彩るあじさい。

ブルーのイメージがしますが、実はさまざまな品種もあり、また色のバリエーションも豊かです。

こちらの記事では、アジサイのおすすめ品種を切花と鉢物でご紹介します。

また、ちょっと切花のアジサイを生けてみたいな、という方向けに切花アジサイに必要な水あげ、特に切り口についてのご紹介をしています。


アジサイについて 


あじさいは、日本に自生する植物で、原種はガクアジサイだといいます。

ガクアジサイは「額」の字があてられることがあるが、諸説あります。

アジサイの原種であるガクアジサイが古くに品種改良されて、手まり咲きのホンアジサイ(いわゆるアジサイ)が生まれたと言われています。


アジサイは「紫陽花」と書くことがありますが、元々は、「味狭藍」「安治佐為」「集真藍」と言われていたようです。しかし「紫陽花」は、どこからきたのでしょうか。

中国の詩人・白居易が「紫陽花」、恐らくライラックに付けたのであるが、平安時代の学者源順(みなもとの したごう)が間違えて、あじさいに「紫陽花」という字を当てたようです。以降、日本では「紫陽花」といえば「アジサイ」を指すこととなりました。



おすすめ品種 


アジサイは切花でも鉢物でも流通するメジャーな花です。

アジサイの切花は、元々はいけばな花材として枝物の生産者が出荷していました。

近年は、千葉の青木園芸をはじめ、西洋アジサイを切花生産する農家が増えてきました。

特に青木園芸は早くからアジサイの生産に携わり、西洋アジサイの花卉生産としては、日本でリーディングカンパニーとなりました。


鉢物も大栄花園をはじめとするアジサイブリーダーによりさまざまなな萼片のバリエーションが登場してます。











アジサイのアレンジメント 

アジサイは花瓶にいけるのが一番長持ちですが、花瓶がない場合もあります。
スポンジに挿すときは、萼片が緑色になりかけてる花を活けることがおすすめです。


アジサイの水あげの手順 


切花としてのアジサイは非常に長持ちです。

切花に吸わせる花瓶の水を水位は常に多めにして、清潔な水である必要があります。

そうすれば、しっかりと花を保ち、コンディション良くドライフラワーになっていきます。

その切花の水あげには少々の「コツ」が要ります。

まず、お花屋さんで買ったりしてご自宅にアジサイをお迎えした場合ですが、


湯あげ→深水という作業をします。

深水には3時間以上

いける前には、茎を切る



幹の半分くらいを削ぐ


中のワタ状のものをハサミの先などで掻き出す


外側の樹皮を削り落とす



上記の手順でいけると長持ちになります。


このようにアジサイはちょっと手間がかかるのですが、しっかりやってあげると2週間〜3週間は瑞々しくコンディションを保ってくれます。


勿論いける花瓶は中性洗剤でよく洗い、できたら漂白をしてからいけてくださいね。