イブピアッジェ(イブピアッチェ)は1983年にフランスでMarie-Louise Meilland(マリー=ルイズ・メイランド)により作出されたモダンローズでハイブリッドティーローズの系統です。

マリーは、父親がバラ園を経営していたこともあって、日本でも有名なブリーダーのメイランド家へお嫁に行きます。そんな彼女の作ったバラの一つがこのイブピアッチェなのです。

 

 

 多分、僕が切り花で出荷され始めたのを目にしたのは、1997年とか?2000年になりそうなころのように記憶しています。最初に見たのは三島にある市川バラの園の市川惠一さんの圃場だったと思います。当時、メゾンフルーリは用賀にあった自由が丘生花市場で仕入れをしていました。僕はまだ駆け出しのころで、花のことを一生懸命勉強しようと思って、色々な花に触れていました。花の来歴や生産者のことを必死に調べ、ポンコツクラシックカーで会いに行くなんていうことばかり。そんな中、市川惠一さんと出会って(というか思いっきり母のコネクションを使って(笑))、バラの世界が剣弁高芯だけではないということを知りました。

 

 市川さんのところでは、アンダルシア、ルナロッサ、ティータイム、シルエットなどなど。おおよそを切り花のバラとは全く違う世界が広がっていました。僕も花屋の端くれですから、バラのことは独学で勉強しました。深大寺植物公園や谷津バラ園へ京成バラ園、そしてもうちょっとあとになって河津のバガテル公園などなど、自分で行けるバラ園は全部行ってみました。ですからその頃はバラ図鑑を小脇に抱え、このバラは何であるか、や誰が交配したか、どのような系統か、どんな花が親になっているのか、その親になってる花はここにあるのかないのか。バラ園には、ポンコツクラシックカーで、朝行って日が暮れるまで見てたりすることもありました。その中でガーデンの素敵なバラというのがあり、写真をとったりしていましたが、いつしか生けてみたいという憧れもありました。当時住んでた家で、親父が育ててたカクテルとかその他のガーデンローズを切っては店に持っていって、店の花とともにいけていました。その当時の僕は花を売るなんていうことは全く考えず、単純に活けてみたいと。当時、時代はフラワーアレンジメントの世界を牽引する雑誌「花時間」を毎日毎日見て、諸先輩方のいけるいけ方を見て、自分だったらあーしたい、こーしたいと考えていました。

 

当時乗っていたイギリスのヴァンデンプラ・プリンセス1300MKⅡ

 

 

 そこで出会ったのが市川さんのバラです。ティータイムにはとてもとても魅了されました。ガーデンでみるティータイムのそれと、市川さんの圃場で見るティータイムはどこか似ているようで違っていました。実際、ティータイムというバラはガーデンローズとして苗も売られている、とはいってもなかなか苗は入手できません。当時はホームセンターというものも、今ほど、なかなか発達しておらず。そして、さらに今よりも店頭にガーデンローズが並んでいなくて、花屋さんに並ぶバラも、いわゆる剣弁高芯だけのハイブリッドティーばかりでした。
 
 そんな、ガーデンローズにはカップ咲き、ロゼット咲き、クオーターロゼット咲き、平咲きなどなど、たくさん花形があるのに、なんで、切り花には多様性がないのかな?ってずっと疑問に思っていました(そのあと、バラの生産者さんのところを多く尋ねるので、理由は理解できたのですが)、そして、その頃登場したのが切り花としてのイブピアッチェでした。
 
 イブピアッチェは香りといい花形といいとても魅了されました。
 そこから数年経って月刊「フローリスト」の連載が決まり、第1回目は絶対に市川さんを訪ねようと思いました。(月刊「フローリスト」の話は、また別の機会にするとして)
 このイブピアッチェと出会ったときにはこの感動は忘れません。なぜなら、只バラを見るというだけでなく、そこにはまるで香水のような強い香りが記憶として鮮明に残っているからです。
  何とも言いようがない、ラグジュアリーでエレガントな気持に包まれました。そこから市川さんのイブピアジェは枝変わりなどを経て、オリジナルの品種を作出するようになります。イブミオラ、イブシルバなどなどが登場し、今のイブシリーズにつながるいろんな品種が生まれました。市川さんのイブピアッチェがブライダルや様々なシーンで使われるようになると、他の生産者も追随して生産をし、出荷するようになりました。あとで知ったことですが、自分でもイブピアッチェを育ててみたところ、とても市川さんのバラのようにはなりません。そして、これはご本人には聞いてないですが、おそらくイブピアッチェの中でも、市川さんのところで選別をしてそれを出荷されてたんだと思います。ですから市川さんのイブピアッチェは、花の質感がオリジナル品種(マリーの作ったイブピアッチェ)とは全く違います。それはそれとして、いずれどこかでご紹介することがあると思います。
 
 そんなイブピアッチェの思い出がありますが、今回ご紹介するイブピアッチェは残念ながら市川さんのものではありません。市川さんのものは改めてご紹介する機会を設けます。
 
 それでは改めまして、今回ご紹介するは国産生産者の中で、この時期に出回るもので非常にリーズナブルなものをご用意いたします。くれぐれも市川さんのところのイブピアジェではないので、悪しからず。
 
 国産のバラの生産者さんが作った、その時期に出荷される非常にリーズナブルなもの。
 
 イブピアッチェの香りや輪の大きさは違いなくご満足いただけます。
 
 発色の良いピンク色をしています。
 
 そこで、それらを誕生日用におまとめした30本、50本、60本をご用意。
 
 さらに1本からご購入いただける商品

 

 

をご用意しました!
 (お買い得!!何歳のお誕生日でも贈れます♪)
 
 ですから、差し上げたい方のお誕生日の本数をお選びいただくことも可能です!
 
 バラ好きにはたまらない憧れのオールドローズをイメージしたようなバラ。
 
 濃いピンクのまるで香りがラグジュアリーな香水のような香りのするイブピアジェ。
 
 本数の指定の商品もございます。
 
 お誕生日に贈りたい方は是非お勧めいたします。
 
 僕があの時、であったバラの箱開けた瞬間のなんともなんとも言えのようだ幸せな気分になるイブピアッチェの香りは是非、皆様にも!
 また花を送り届ける相手の方にも、体験していただきたいと思っております!
 お花の贈り物の機会がありましたら、是非イブピアッチェをお届けください! 
 きっと喜んでいただけると思います!
 
 
 
 ブログでは香りがお届けできないのが非常に残念!
 
 メゾンフルーリのイブピアッチェはメゾンフルーリーYahoo!店でお買い物いただけます!
 メゾンフルーリYahoo!店、およびメゾンフルーリー二子玉川本店にご来店いただけることを心よりお待ち申し上げております!