息子、来年入園の小学校では特別支援学級にてお世話になることになりました



いや~、就学前健診までバタバタの日々でしたわ笑い泣き






普通級か支援級か。



療育に通う子、特に知的に問題のない発達障害やグレーな子どもをもつ親としては誰もが悩むところだと思います。



というのも、誰かが

「この子は普通級でやっていけます」
「この子は支援級にした方が良い」

みたいな事を判定してくれる機会がないのですゲッソリ




療育の先生、発達センター、主治医、幼稚園の担任、身近に専門家が揃っていても 誰もどっちがいいとはハッキリ言ってくれないからです。


結局は親の希望になるのですよね。






我が子が特別支援学級に所属する。

ということについて、親がどう考えるか。




勿論、人それぞれだと思うのですが

昔のイメージが残っていて抵抗を感じる人もそれなりにいるだろうと思います。




というのも、私達世代の子ども時代における特別支援学級には、障害があることが比較的分かりやすい子や重めの子が所属しているクラスであるという認識だったと思います。


脳性麻痺などで身体が不自由であったり 知的障害などあることが前提であり、今で言う発達障害はまだ障害とはほぼ認識されておらず、皆 普通級にいました。


自身の子ども時代からさらに10年経ち教育実習でお世話になった20年前も、普通級に 今思えば明らかに発達障害であったろう子が、授業中に脱走したり窓から荷物を放り投げたりクラスメイトにケンカ売ったりしていました。

もう一人、もしかしたら学習障害ではなかろうかと思われる子が全然勉強についていけず、どこが分からないのかも分からない状態で鼻をほじりながら毎日先生にフォローされていましたが、なにも頭に入っていない様子でした。




変わりゆく教育現場や発達支援に日々関わっていない人にとって「特別支援学級」とは 当時の記憶のままの状態になっていて

それを突然我が子の所属先として提案されたら戸惑ってしまうのも当然かと思います。

特に父親には。





療育に関わっている母親は 発達支援の最新の情報に接する機会も多く、現在の支援級のイメージが昔とは違うことを知っている人も多いです。

ただ、父親はそうではない人が多い印象でした。



母親→ こんないい環境があるなら是非利用して、この子の能力を無理なく引き出してあげてほしい。一番に考えるべきなのは、この子がストレスなく学校に通えること。そして周りに迷惑をかけないこと。


父親→ うちの子はそんな障害って感じでもないのに支援級なんて必要か?俺らが子ども時代なんてとんでもないヤンチャが普通級にゴロゴロいたぞ。第一、支援級なんか通ってたら将来就職に響かないのか?



療育仲間のママ友と話していて、数人がパパに言われたと同じようなことを言っていて どこも似たようなもんやな~と苦笑しましたニヤリ



だけどそれは決して父親が悪いわけではなくて。

将来や社会的地位を意識した男親ならではの愛情と、我が子が障害である事実をあまり受け入れたくない心理が入り雑じった状態なんだろうと。

かつ、普段から子どもに接する時間が少ないから 母親より 育てにくさを実感しにくいこともあるかと思います。




最終的には、子どもの状態や障害のレベルが一番考慮されるべきであるのは当然ながら

実際に生の声を聞いていると それが基準というよりは、親である2人の意見のバランス関係や 家庭の方針、教育理念、将来に向けてのビジョンなどで決定されていくような印象もありました。



難しいのは

診断があっても普通級でやっていける子もいる。
逆に診断がなくても 色々しんどい子がいる。

という事実。


結局入ってみなきゃ分からないし、どちらかに入れば 入ってない方の選択肢は経験できないからどっちが正しかったのかは永久にわからないということ。



とにかく親の決断にかかっている感じですよねチーンヒィ-





いろんな人がいました。

結局、パパの意見を汲んで普通級を選んだ人。
小学校見学や相談を経て なんとなく普通級でいけそうだと実感して普通級を選んだ人。
普通級ではやはり不安があるから支援級に籍を置くために診断書を取りに行った人。
支援級に籍を置きたいのにグレーだからと診断書がつかず、でも子どもは教室にも入れないほどの対人嫌いで普通級でやっていける想像がつかないと途方にくれている人。
普通級に入ってすぐに学校中で有名になるほどトラブル多発し 支援級に移った子(一つ先輩)。




我が家の場合はもう、私の感覚オンリーです(笑)


・診断がついている (特性は一生もの)
・まだ少し言葉の遅れがあり相手に伝わりにくいこと
・コミュニケーション能力が低いこと(相手によって閉ざすか、または積極的に一方的になりがち)
・耳からの情報に弱い(集中して話を聞けない)、視覚優位
・一斉指示に弱い
・理解力が低め
・できないことをやりたくない
・誉めると伸びるタイプ、自信をなくすと荒れる
・競争心は少なくマイペース
・個別対応だと集中できる



診断がついているかどうかより、この状態で普通級は あまり考えられないと 以前から思っていました。


・ひらがなや一部の漢字は読める。
・言語社会以外のIQは年齢相応か以上である。
・立ち歩きや他人を叩いたりなどはない。
・身辺自立ができていて集団行動は一応できる。


これだけで見ると普通級にまったく行けなくはないと思うのですが、やはりコミュニケーション下手で人間関係に苦労する可能性と 一斉授業についていけず自信をなくす可能性が非常に高く、個別指導の支援級の方が 自己肯定感を保って楽しく通える気がしたので、支援級を選びました。


旦那も最初は前例のパパ達と同じようなことを言っていましたが、私に「発達障害の本読んだ?読んでから意見聞かせてな」 と言われたっきり何も言わなくなりました(笑)


父親って そんな感じが多いみたいです。

なかには熱心な人もいるけど、発達関係の事に関してはあんまり詳しく知りたがらない傾向というか 。気のせいにしておきたいのかな。


私も最初は、我が子が発達障害なのに知識や情報を積極的に取り入れようとしていない旦那にイライラしていたけど、最近では何も思わなくなりました。



むしろ、あんまり知識はないのに息子の診断や私の決断を受け入れてそれなりに子どもに愛情を注いでくれていることに感謝というか

知識を増やすより、愛情で包むことも 同じくらい大事なのかもしれないと思ったり。



そんなこんなで私はずっと支援級在籍を念頭に動いてました。



幸運なことにうちの小学校は発達支援関係にとても進んだ考えの校長がいて、支援クラスの制度がとても充実していました。


授業見学、課外授業への参加、支援の担任相談、校長面談などを繰り返し、不安はほぼ解消されました。


支援級に在籍することにより基本的な勉強の遅れが生じるのでは?普通級との連携は?普通級にいる時間フォローはあるのか?などなど 色々と質問しました。

ここに回答も書きたいのですが、この辺は学校によってまったく制度や設備も違うので 参考にはならないかと…



何より校長先生が 療育関係かと思うほど発達支援に詳しくて、面接も自らしてもらえました。

素晴らしい環境すぎて 涙が出てきそうになりましたえーん





相談の際、支援級に来年入学予定の人数は10人ほどと聞いていました。



そして就学前健診当日、近所の子育て支援センターや公園などで知り合ったいろんなママたちと久しぶりに同窓会的な雰囲気になりつつ知った事実。

10人中、半数が知り合いの子でした(笑)



お互いの子が3歳頃、「うちの子 言葉が遅くて~」 「うちもだよ~」と言い合ってたママたちの子が、どうやら同じクラスに来るようです爆笑

同じマンションの療育仲間二人も同じクラス。




とても心強い小学校デビューになりそうですウインク





次回は 就学までに必要なこと、教育相談などの流れについて書こうと思います。