●3歳後半

幼稚園に入園。母子分離に問題なくしばらくはスムーズに登園。
GW明けから理由不明の登園拒否始まる。

相変わらず言葉遅く、園での様子を聞いても何を言ってるかわからない。
「なんで?」に対する理由付けが説明できないため、本人の要望や困り感が伝わりにくい。
表現できないだけというよりオウム返し。(「なんで泣いてたの?」に対して「泣いてたから」 など)。

参観で見た姿は、先生の指示を聞かず 友達を真似て床にゴロゴロしたり かなりマイペースにやっていた。
急に怖がりになり (暗いところ、オバケ)恐怖感や不安感を引きずり、日中の生活に支障。



●4歳前半

運動会や遠足などのイベントも皆と同じように楽しんでやっていた。
幼稚園バスの仲間と、一学期はほとんど関わらず一人遊びしていたが 秋ごろには一緒に遊ぶように。簡単な言葉も交わしている。
クラスに特定の仲良しの友達ができ毎日一緒に遊んでいると先生から報告がある。
相変わらず言葉はたどたどしいが、なんとなく説明したいことはわかるし、人の言うことを聞く姿勢が見られた。

精神の安定とともに 社会性の成長も見られ、療育でも トラブルを起こすことなく課題をこなし、なんとなく発達障害の可能性は低いのかもしれないと思えてくる時期だった。

一つだけ気になったのは、風邪をこじらせて入院したとき 医師や看護師さんの問いかけに一切答えず 3日間目も合わせなかった。人見知りが激しくなっていることに気づく。



●4歳後半

滑舌の悪さと言葉の遅さに特化して対策するため、療育とは別に病院にて言語聴覚士のスキルトレーニングを始める。

冬になり、突然の激しい登園拒否。
理由を聞いてもわからないが マイペースに行動できないことと、着替えや支度など不器用で苦手なことを時間内にこなすなどの集団生活に疲れたような感じと受ける。クラスの仲良しの友達とトラブルはなし。

換気扇などのモーター音に敏感になったり自動洗浄トイレに恐怖を覚え、自宅と幼稚園以外の洋式トイレに入れなくなる。
食べものや服装の色形、嫌な音や感触など、今までになかったこだわりの強さが出てくる。
初対面や馴染みのない人に対して、話さず目を合わさずがひどくなる。

この頃、発達障害の診断を受ける。
主治医に紹介され療育を増やす。

発達検査(2回目)で DQ103で年齢相応となる。
言語・社会性と比較して 認知・適応能力など得意分野の伸びが顕著となる。

春休みになり、苛立ちを覚えると ドアや壁を蹴ったり 母親を叩いたりするように。
他の子どもに対して、手を出したりはないが 不満や不快をハッキリと口に出すように。「◯◯して遊ぼう」と誘われても、「僕はやりたくない」など。

年中になり、登園拒否はおさまる。
参観では、大人しく座り、課題をこなしていた。


受け身で穏やかだった性格が、攻撃的で自己中心的になり、気を遣ったり空気を読んだりが一切ない発言が増える。
また集団生活で感じたストレスや、何かがうまくできない自分への苛立ちを身内にぶちまけている様子。
一気に「やはり発達障害」という実感が増してきた時期。



●5歳前半

数ヶ月続いた 身内への暴力(叩く、蹴る、噛みつく)が少しずつ落ち着き、苛立ちを大声や言葉で表現するように。

新しいクラスの友達に興味を示さず、秋まで名前を覚えなかったり外で会って挨拶されてもスルーしたりがある。
特に皆で同じ遊びをしたり 人の決めたルールのある遊びに入るのが嫌な様子で、気の許せるお気に入りの友達といるか一人で好きなことをして遊ぶ傾向。
年少で仲良しだった友達クラスが離れても自由時間とずっと一緒に過ごしている。

近所やお気に入りの友達には積極的で友好的であるが自己中心で自分ペースになりがち。まあ年齢的にお互い様で気になるほどではない。

発達センターに園巡回で視察してもらい、担任とともにアドバイスをもらう。

相変わらず運動会やクリスマスお遊戯などイベントは熱心にこなし、園や療育の課題は真面目に取り組んでいる。

パズル、数字、地図や方角など位置関係を把握すること、見たものの細部の記憶が得意である。
見たもので印象に残ったものは毎日帰ってきたら必ず絵に描いて再現する。細部を強調するためバランスはおかしいが、とにかく細かいところをよく覚えている。

国語は期待できないと諦めていたが、自らひらがなに興味を示し始めたため、練習をはじめる。




●5歳後半(現在)

発達検査(3回目)で DQ104、昨年と同じく総合的には年齢相応であるが、言語・社会性が82と低く、代わりに認知・適応が128と高く、かなりアンバランスでありいかにも典型的な感じ。

視覚からの情報にめっぽう強く、聴覚からの情報にめっぽう弱い。人の話は半分くらい聞いておらず悪意のないスルー頻発。

相変わらず言葉が遅い。長文になると文法が滅茶苦茶で言いたいことが伝わらない。
なので色々苛立ちを覚えやすく基本家ではキレやすい。外では大人しい。典型的な内弁慶。

ひらがなが読めるようになり、かるた大会で小学生相手にかなり頑張りを見せ身内を驚かせる。
興味を持ち自信がつくとものすごい成長だが 不得意だったり興味がないと壊滅的。(私やないか)

絵を描くだけでなく、日中見たものを 製作でどんなものでも再現しようとするため、工作スキルがかなり上がってきている。文房具や工具なども危なっかしさなく扱えるように。
料理にもとても興味をもっている。
とにかく一から物をつくる意欲というか創造力が豊かだと感じる。

創造力は豊かだが、人の気持ちを察する想像力は相変わらず乏しく(笑)

ただ 友達とのコミュニケーションが少しマイルドになり、相手を気遣ったり (泣いていたらどうしたの?と声をかけたり)、そんなに気の合う相手じゃなかったり知らない子どもや話しかけられたらそれなりに合わせて遊べるシーンが出てくる。

しかし内弁慶はエスカレート、春休みに入り またワガママと暴力が炸裂。

暴力はいけないと理解しているが欲求が通らない不満で衝動が抑えられないことに本人が悩み 叩いたあとで後悔しているのが見えるので、こちらの対応次第で冷静になれることも増える。




こんな感じですニヤリ




総合的にみると、対人的には扱いにくくて面倒くさい奴なのですが、課題や物作りに真剣に取り組んでいる姿には、私も共感するところがあり。

自分も昔、絵を描いたり絵本や小説を自作したり、とにかく創造するのが大好きな人間でしたので。


まだまだスキルやツールや情報が足りないため私に協力を求めてくる息子とあれやこれや言いながら、工作で何かを再現さしたり壮大なトミカタウンを一緒に作り上げたりするのが凄く楽しいのです。

子どものわりによく考えてるな、言葉は遅いけど考えてることはそれなりに高度なんだな、と思わされる瞬間もあり。
また良いアイデアが浮かんだときに目を輝かせて取りつかれたように一心に何かを作り上げている息子が、ほんとに昔の自分のようでいとおしく。

その瞬間は、本気で意見を交わせる手応えのある相手として息子を対等に見られるというか。




息子の良い部分も悪い部分も含め 受け入れる。

というよりは、悪い部分で受けたストレスを 楽しい瞬間で相殺して 息子とうまくやれている、といった感じですかねにやり



親子として相性は良くも悪くもないし、良くも悪くもある。


私と実父との関係に すごく似ていて驚きます。

気質的に 血の気が多く自分の意見を解らせようとケンカや口論が多いが、お互いの本質や才能を理解して、年齢差に関係なく時には対等な親友のように語り合える。

しっかり見ていてくれている、という信頼はありました。



息子ともそういう風になれたら、とは思いますが、まあ息子から見たらただの口うるさい母親に映っているかも。


私は「黙って見守る」ことがなかなかできず、すぐ言葉が口をついて出てくるタイプなので、男子に嫌われる母親になりがちかと、、




思春期にはどうなってることやら、、

二次障害を防ぐ!とか張り切っていっておきながら、防ぎきれず家庭内暴力で警察の世話になっている我が家の10年後がなんとなく想像できておそろしい滝汗滝汗




息子の状態を分析するつもりが、最後はグチと弱音になってまいりましたが


まあ、とりあえずそんな感じの現在です。






発達障害の家族をもつことはストレスとの戦いです。



夫婦の場合は配偶者、子どもの場合は主に母親がストレスにつぶされないことが 家庭を守る一番の対策の鍵となります。



本人のストレスを軽減するために、母親がストレスで倒れたら本末転倒でしかない。



子どもが叩いてくることに対して「外でストレスを感動てるんだから家のなかでは、私が我慢すれば良いだけ」と おとなしく我慢している母親もいるようです。



発達障害児の扱いとしては、してはいけないことを教えるのは大切だが、声や態度を荒げてはいけない、というマニュアルがあります。

冷静に、手短に、●●するな(禁止)ではなく●●して、とわかりやすく指示を、ということになっています。




しかし私はまず性格的に、我慢できません真顔


今のようにコロナ騒動で毎日家にいて1日に何度も修羅場が起こったら、1日のどっかで一回はぶちキレてます笑い泣き




でも、そのことで未熟な自分を責めたりしていたら 私がうつになるわ!という話です。



こっちだって人間なのです。




イラつく事をされたらイラっとする。

笑かされたら笑う。



私も当たり前の感情を持ってます。




イラつくことを悪意なしに延々仕掛けてくるのが うちの息子ですが、それに対してイライラしない方が逆に不自然ではないか?


息子だから、愛してるから、障害だから悪意はないから、あれは本人に自制できない衝動だから、イライラしてはいけない。いかなるときも声を荒げず冷静に対応しなければならない。



できるか!!!





えらそうに発達障害との向き合い方云々述べてきましたが 正直、私も1日に何回も




こんのクソガキっっムキームキームキー

いらんことばっかりしやがってムキームキー





と思ってますし、全然愛せない瞬間も多いです。



またこいつとの1日が始まるのかー…チーン

と、毎朝起こすのが億劫だったりもします。




この二年間、それなりに勉強したことで知識や情報はたくさん頭に入りましたが、それをすべて実行できるのはAIしか居ないと思います。


多少なりとも、母は皆 自分を抑え子どものためにと誰しも基本的にはそう目指しているとして、その個人差ははかり知れず。




ほぼ完璧にできる人もなかにはいるかもしれませんが、感情のコントロールが上手だったり穏やかな人だったり。




しかし私はできないのです。

私自身がとにかく感情のコントロールが苦手なところがあるからです。


息子だけでなく、旦那にも、会社のおっさんにも、身近で自分の生活に影響する人間が自分の価値観と合わない言動をすること対して、イライラの感情が我慢できず表面化してしまうのです。


自分にも何か問題があるのかもしれませんが今すぐ自分でそれをどうこうする余裕もない。




私はもう、息子に対して理想的な発達障害の子をもつ母親になるとか、そういう風に考えるのはずいぶん前にやめてます。



そこはもう、私は私の気質にともなった人生しか歩めない、ここからはマニュアルから多少外れても、自分なりの方法で乗り切るべきだと。

マニュアルに忠実になることのストレスに負けて自分が倒れたら、家族連れが共倒れです。




具体的には、息子の悪い部分に目をつぶることができず感情的になってしまったぶん、良い部分にいっそう目を向けて誉めたり共感したりする機会を増やすスタンスです。

あとはもう、良い部分で一緒に楽しむこと。
自分も、ではなく自分が楽しむこと。そこでストレス発散です。

子どもより私が真剣にLEGOをやっていて、そのパーツ使うから返して!とか言っちゃうヒドイ瞬間すらあります(笑)



そして 悪い部分というのも、「あなたのことは嫌いじゃないけど、あなたの今の行動は嫌い」という意味合いで、こちらからも不満の感情をぶつけることも解禁しています。




ただ、存在否定や 出ていけなどの禁句は絶対出さないようにしています。

お前なんか居なければ、というのだけは避けてます。
それは、それ自体思ったことがないです。




やっぱり、居て欲しいです。




そう思えるくらいなら、まだまだうちなんかは楽な方かと思ったり。


重度な関わらず、もっとしんどい方はたくさんいるはず。





とりあえず、自己肯定感だけは絶やさぬよう。

やっちみようと思ってます。





これが正解か不正解かは十何年後とかに答えが出るのかな。


もう、ぶっちゃけ どっちゃでも。




日々を生きるのみ(笑)