息子、先月から療育に通い始めた。
市役所に申請書類を届けてから、許可がおりるのを待っていて やっと通えることに(^^)v
じつはこのあいだ書いた幼稚園の記事、少し訂正があって。
「発達テストの結果、3歳1ヶ月時点で 2歳半レベルの認知・理解度」と書いた (そう説明されたと記憶していた)けど
「2歳半」ではなく「2歳前半」 だった。
それが 幼稚園面接の二日前に 送られてきた、発達テストを受けた市の子育て支援センターからの封書にて発覚。
3歳で2歳前半ってことは、約1年の遅れがあるってことよね?
うーん…
これはちょっと、普通の幼稚園に入れるかどうかの問題になってくるんじゃないの?
( ̄▽ ̄;)
と、しばし混乱し
それから発達障害について 自分なりに詳しく調べるに至った訳ですよ。
まあね、たった一回のテストなので。
気乗りとか オモチャに気を取られて集中出来てなかったりとか、普段出来てるのにたまたましなかったりも多少あるから それですべてが決まるようなガチガチな結果じゃないらしいけどね。
しかしまあ、言われてみれば 腑におちた。
この子はまだ部分的には2歳なんやと思えば納得がいくところが沢山あるわ、と(  ̄▽ ̄)
息子の場合。
私が見ていて気になるところは
・言葉は三文語以上出ていて自分の気持ちや状況はある程度伝えられるが、こちらの質問には答えられないこともあり会話が一方的で噛み合わない時が多い
・集団行動が苦手(ムラはあるが)
・指示が通りにくく、目の前のものに興味がそれるとまったく聞けない
・周りの三歳に比べて こちらの言ってることへの理解が悪い
・痛い?と聞くと痛くなくても痛いよ とそのまま答える時がいまだにある(興味のあるなしにもよる)
・独り言が多く、人の言う言葉で理解できないものはひたすら反復している
・タイヤや回るもの、水への興味がとても強い
コミュニケーション難ありに注目すれば自閉傾向があるようにも見えるし、集団行動に難ありに注目すれば 多動や注意欠陥の傾向にも見える。
逆にそれらの可能性を否定する要素もある。
・病院などでは静かに待てる
・目がよく合い、相手にによく話しかけ、コミュニケーションをはかろうとする意志が見える
・友達と一緒に遊べ、トラブルを起こさず多害もない(ただし会話や距離感をつかむのが苦手)
・最近は手を繋いで落ち着いて外出ができるように
・ボタンやジッパー含む着替えや身仕度や箸づかいなど、相応レベルになってきた
・こだわりは少なく、場面の切り替えもすぐ出来る
コミュニケーションをはかろうとする意志があるのに理解が遅いため 相手の言う言葉の意味の理解や 発語や表現がついていかなかったり、そもそも全体的に理解が遅いことが原因でそうなっているのだとしたら、知的に問題があるようにも見える。
息子の場合は発達テストで部分的な遅れがあったけど、全体的に ではないらしい。
だから知的な問題ではないのかもしれない。
でも、私は「やはり息子は理解が遅いな」と感じる。
毎日毎日子どもとずっと一緒にいて、息子だけじゃなくその周りのいろんな子どもたちとも毎日のように接していて、そのうえでやっぱり何か気になるなと、母親の勘が申しており。
そんなこんなで、発達障害や知的障害について いろいろ調べ尽くして(久しぶりのネット漬け)疲れたわ(笑)
結論として私の見立てでは
息子は「軽い自閉傾向(知的は境界レベル)」または「発達のゆっくりな健常児」または「すべてが興味に左右されるマイペースの極みな健常児」のどれかだと思っている。
まさに、これぞグレー。
何かある とは言い切れないが、何もない ということもないやろうと。
もしかしたら この程度なら幼稚園でもなんとかやっていけて 生活に馴染んで経験も積めば普通に小学校に上がれるかもしれない。
課題をうまくこなせて、言葉のやり取りの怪しささえ気づかれなければ三歳半健診もひっかからないかもしれない。(すり抜ける例もあるらしい)
でもそれはどうなんやろうか。
障害があった場合、何も対策しなければ年齢があがるにしたがってどんどん差が開いていくことが多いらしく。
3歳というのは その気になる言動が ただの性格気質だったり、いろいろ遅いのもゆっくりさんなだけだったり、健常でもありえる段階なのですごく判断が難しい時期で。
診断はなくても とりあえず療育などに通って様子見をして、集団生活に入ってから さらに差が開いていったり定期的に受ける発達テストでも差の大きさが顕著になったりしたら本格的に医療機関で診断してもらう流れが多いようで。
(医療機関での診断も、何回もテストを繰り返したり長く行動観察したり かなり時間や年月をかけての診断となること多し、それだけ診断は難しい)
そもそもこんな小さいうちから子どもの発達を疑うよりも、小さい遅れなんか気にせず個性としてのびのび育てた方が子どもの為なんじゃないか?
とも一度は考えた。
いろいろ調べるうち、発達を疑われる子の親の心理という側面としての情報もたくさんあった。
私のように自らではなく園などの所属施設や3歳健診で何かしら指摘されて発達テストを受けて、その結果 発達障害疑いと言われて療育を勧められても「ちょっと個性的なだけの我が子を障害児扱いしないでほしい」と憤慨する人や、気になると言われた行動も気にしないで、療育にも通わせない、という人もいる。
療育に通うということは、たとえ疑いだとしても 障害福祉課から受給証をもらって 通う権利を取得することになるし、発達障害を疑われてその対策としてのトレーニングを受けることになるわけだから、そういうの気になる人は気になるみたいやね。
個性で済まされていた昔と違い、今はちょっとしたことですぐ発達がどうとか言われる。
そんなことしてたら、ちょっと変わったそこら辺の大人もみんな何らかの診断がついてしまうだろう、という意見も。(統計としてクラスに2~3人くらいの割合でいるらしい)
すごく分かる。
たしかにそう思う。
でも 私は 療育に通わせたいし、この先ほんとに診断がつくようなことがあるならちゃんと知りたい。
普通なら気づかないで大人になるような軽度であっても、知りたい。
私の場合、診断がつくことが嫌だとか怖いっていうより、それを知らずに 息子に合わず生き辛い環境を作ってしまうことがよっぽど怖い。
軽度なら、一見気づかれない程度だからこそ周りに普通を求められて、埋まらないその差に苦しむことになると思うのね。
怖いのは、生活に馴染めなかったり 周りにについていけなかったり、ときにはいじめられたり、生きづらさを感じつづ二次障害として精神疾患を患ったり不登校になったりすること。
だから一番近い存在がまずそれをちゃんと知って、受けいれて、どうしたら本人が難なく生活できるか把握して、周りにさりげなくフォロー入れたり、事情を共有したり、幼稚園や学校先生にきちんと適した対応をお願いできるし。
必要であれば加配をお願いしたり、授業ごとに支援学級で受けたりとか、普通でないことを気にするんじゃなく、本人がちゃんとついていけるようにしてあげられる。
教育実習のとき、支援学級と普通学級を行き来していた子がクラスにいたけど 普通学級の友達が仲良さげに世話やさりげなく手伝いをしてあげてたり、いきいきしてて毎日楽しそうだった記憶もあり。
親が気にしていても案外杞憂に終わることも多いのかも。
なるようになれ、環境にもまれろ、我慢しろ、過保護になりすぎるな、という意見もあると思うけど。
私は人生は分析ありきだと思っていて。
分析して、理解して、対策して、それでもだめなら環境から逃げろ。相応しいレベルの環境でやり直せばいい。
私の持論なので、正解かどうかは不明( ̄▽ ̄;)
ということで、幼稚園の面接時に園長先生に、そしてその後プレに関わる複数の先生方の前でその連絡シート(市の子育て支援支援センターの方が幼稚園に向けて作成した書類)を見せながら息子の状況を話しておいた。
これでもし、療育に通うお子さんの預かりは出来ないと断られたら他を探そう。ここでちゃんと話しておかないと問題が出てからじゃ遅い。
と思い、正直に話したところ、
「入園に問題はありません。プレの様子を見ていても大丈夫と思うし、本人もすごく楽しそうに通ってくれて頑張ってますし。私たちに出来ることがあれば逆にお母さんも遠慮なくいつでも相談してくださいね」とのお言葉が。
また泣きそうになったわ(笑)
それから、療育に通えることについて 私はすごくラッキーなことと思ってる。
発達テストを受ける前、旦那はよく めばえみたいな幼児向け教室に息子を通わせたらどうかみたいなことを言っていて。
そのたびに私は「この子はまず人の話をちゃんと聞くとか、部屋から飛び出さず指示とおりに動くとか、我慢したり集中したり、生活するうえの基本を学ばないと どんな教室に通っても無駄になる」と言っていた。
その「生活の基本」なるものを集中的にトレーニングしてくれるのが療育なんだとしたら、今の息子にとってはまさにどんな幼児向け教室よりも実用性が高いじゃないかという話。
まだ将来の方向性も見えない幼児に、どんなことが得意で苦手なのかを プロと一緒に見守ってもらい 伸ばしたり補ったりの指導してもらえるなんて、すごく贅沢に思える。
ただ それについては、うちは奈良県なので都会に比べて人口も少ないせいか 比較的簡単に療育に紹介してもらえたり、たまたまスクールの待ちも少なかったため書類申請さえできればスムーズに受けられたのかもしれない。
療育は少しでも早い方が良い。
疑いレベルを小さいうちに見つけてもらえて、トレーニングを受けられることはとてもラッキーなこと。
せっかくの良い機会と環境、絶対に無駄にしないようにと思う!
先日 ダイヤモンドユカイさんの双子の息子が就学前健診に引っ掛かったというネットニュースがあり。
それに対する読者のコメントを読んでいたら、世の中の発達障害に対するイメージというか 自分の子どもに軽度であっても障害があるかもしれないいうことを受け入れられない人が多い事実に改めて驚いた。
歴代の有名な発明家や研究家、才能ズバ抜けてる芸能人、起業家、ワンマン社長。
発達障害だからこそ、その能力の偏りをうまい方に生かして活躍している素晴らしい人もたくさんいる。
そんなすごい人になれなくても、自分に合う環境で、理解してくれる人と一緒に 人生を楽しんでくれたらそれで満足。
それは健常であってもなかなか難しいことやけど、そうなれるように意識して人生設計することで 変わってくるんじゃないかなと。
親として、それを手伝ってあげられたらいいなと。
私はそんなに悲観してない。
ただのややこしい子どもと思って育児に手こずっていた頃より、発達障害の可能性を示してもらえたことで これからやるべき事が見えて、スッキリしてる。
息子がどんな大人になるのか、ちょっとワクワクしてる。
まだまだこれから苦労はあるやろうけど、わりかし呑気に、 前向きにやる気に満ちている(^-^)v