平成狸合戦ぽんぽこ


久しぶりにみた。








あれ?

このアニメ、こんなに泣ける話やっけ??








ジブリ好きな私、ぽんぽこも 十数回は観てる。


初見のときは若すぎてよく分からなかったけど、大人になってからジワジワきて、紅の豚に並んで好きな 大人ジブリランキング(私のなかの)2位に昇りつめた作品なんやけど


いや……今回、号泣しちゃったわ。







たぶんね、今の家に引っ越してからやと思う。




郊外の大規模開拓地 いわゆるニュータウン、まさに今 私が住んでるような所。

実際のぽんぽこのモデルは多摩ニュータウンという所なんやけど。




風景がね、そっくりすぎる。


削り取られた山肌、平地にされた土山、そのすぐ目前に迫る新築マンション、住宅、商業施設。


はじめてこの町に来たとき、ぽんぽこを思い出したんよね。そのことも思い出した。





ちょっと歩けば、トトロが出そうな風景に出会うことができる我が町。

町と反対側に車で10分走れば 雄大な自然に飲み込まれる。





町はどんどん拡大していく。


航空写真で見れば、一目瞭然。





南側から住宅地が押し寄せて、北側の田舎風景を飲み込んでいく感じ。

山や林が 四方からどんどん狭められて、丸く切り取られて、最終的に 小さな雑木林になっていく。



おそらく時間の問題って場所もたくさんある。






都会から移り住んで 田舎風景に特に愛着があるわけでもないのに、これに関しては なんとも言えない感情が湧いてくる。






イオンの服屋さんで仲良くなった店員さんが「私が子どもの頃、ここらへん何もなくて ひたすら山と畑やったんですよ」と言ってた。





狸たち、どこ行ったんやろ。

思わず考えてしまったやん (´・ω・`)









小さい頃から 古典的な妖怪の世界観が好きなので、ぽんぽこの妖怪大作戦のシーンは大好きで、何回みてもワクワクしてしまう。

出てくるお化けがいちいちツボ。






それから狸たちが 昔の風景を映像化するところ、たまらんよね……号泣。




たった3年でこんな……

人間たちは狸なのか?


山を返せ…里を返せ…野を返せーっ(泣)




ってとこ

ないた (ToT)







なのに

狸たちの 素直さや呑気さや あるいみ順応しちゃう性質によって、ストーリーが暗くならないのがまたイイ。





最終的に 共存というか適応というか、それなりに生きてるのね。


特攻精神で死んでいったもの、錯乱してどうにかなっちゃったものも居るけど、生き残ったものは 現実を受け入れて適応できたからかな。




変化(へんげ)できる能力のあるやつと ないやつ、それぞれ生き残り方は違えど、それぞれ生きてる。

成功者と落ちこぼれ、苦労もストレスもそれぞれ違う。




でも最後は ゴルフ場で、みんなで故郷を想ってワイワイ騒ぎ飲み明かす。楽しむ心を忘れない。




いいなぁ。なんか。



人間も同じちゃうかな。

狸から住むところを奪った人間だって 結局日々はストレスだらけ、たまに昔の仲間と現実逃避。





狸の描写が たびたび変わる演出がニクい。

これ、狸の立場というか相手に対する意識が変化するのがすごくよく分かる。







エンドロールの 多摩から新宿方面を眺める景色もたまらない。



郊外と都心の位置関係。

大都会、東京。




東京暮らし時代の通勤ルートでもあって

心がぎゅっとなる。








あー… 深い。

観れば観るほどに深い。




だからジブリは好きだ~






それぞれの作品、観るときの自分の状況や環境で 視点とか感想が違ってくるんよねー




就職して間もないとき → 千と千尋

初めて一人暮らしをしたとき →魔女宅

ややこしい男に惚れてたとき →紅の豚

自分がよく分からなくなった時期 → もののけ




それぞれ、すっごく響いた。







てか、ラピュタではあんま泣いたことないわ。

壮大すぎて、あと主人公たち完璧すぎて 共感するところがないからかも(笑)



総合的には一番好きなんやけど(*´ω`*)






そして ナウシカだけは 難しすぎて未だに感情移入できない(笑)

あと何年かしたら解るようになるんやろうか(  ̄▽ ̄)








めっちゃ夜更かししてもうた。



ぎっくり腰で一日ゴロゴロしてたから眠くない。

やばい、もう寝な。