吐き気や嘔吐で食べること・飲むことがつらい時に、無理なく試せる食べ方や相談の目安を整理します。食べやすさやにおいの感じ方には個人差があります。
■【吐きつわり】の特徴とは?
妊婦さんが辛い【つわり】の中でも、代表的なつわりが【食べづわり】と【吐きつわり】です。食べづわりは、食べていないと気持ちが悪くなるつわりのことを言います。吐きつわりは食べづわりの反対で、何かを食べると気持ちが悪くなってしまったり、吐いてしまったりするつわりのことを言います。
つわりの原因は一つではなく、妊娠に伴う体の変化などが関係すると考えられています。症状の出方や強さには個人差があります。
吐きつわりの症状も人によって違いがあり、毎日続く人もいれば、1日おきや3日おきなど様々です。また、症状も重い場合と軽い場合があります。症状が重い場合は、何を食べても気持ちが悪くなったり、吐いてしまったりと大変辛い思いをすることが多く、食べれないことで体力も落ちてしまいがちになりますので、まずはつわりのときでも食べやすい食べ物を紹介します。
■【吐きつわり】でも食べやすい、食べ物と飲み物は?
⭐️ビタミンB6を含む食べ物
ビタミンB6を含む食品は、食べられる時に選べる選択肢の一つです。ただし、食べ物やサプリでつわりが改善することを保証するものではありません。
ビタミンB6が含まれている食べ物で代表的なものが【バナナ】です。食べやすいものは人によって異なるため、無理なく口にできるものを少量ずつ試してください。他には、【赤身の魚】【木の実】【玄米】などにもビタミンB6が含まれています。
⭐️消化のよい食べ物
おかゆやうどんなどは、体調によって食べやすいと感じる人もいます。消化のよい食べ物は【おかゆ】【うどん】などがあげられます。味付けは、あまり濃くないさっぱりとしたものにするとよいでしょう。
⭐️冷たい食べ物
吐きつわりは、温かい食べ物を食べると気持ちが悪くなる場合が多いです。その場合は冷たい食べ物を食べてください。例えば【そうめん】などは冷たく、さっぱりとしていますので食べやすいと言えるでしょう。その他にも、ご飯を冷やして食べるなどの工夫をしてみてください。
また、食べ物が辛い場合は、食事中や食後に【氷】を食べると口の中がさっぱりします。ただし、氷や冷たい食べ物ばかり食べていると、体が冷えてしまうので注意してください。妊婦さんは体が冷えすぎないようにすることも必要です。
⭐️果物・野菜
野菜や果物は、吐きつわりのときには食べやすい食べ物です。柑橘類の【みかん】や【グレープフルーツ】、野菜なら【トマト】や【きゅうり】などが妊婦さんには人気です。他にも【レモン】も人気があります。果物や野菜は栄養素が高いので、できるだけ多く採るようにしましょう。

⭐️意外に好評なフライドポテト
脂っこい食べ物が負担に感じる人もいれば、フライドポテトなど特定の物なら口にできる人もいます。
もちろん、全員が食べられるという訳ではないと思いますので、もし食べてみたいと思ったら試してみてください。気持ちが悪くなる場合は無理をしないようにしましょう。他にも【サンドウイッチ】【せんべい】【梅干】【ヨーグルト】【ウィダーインゼリー】なども食べられたといった妊婦さんが多い食べ物です。
⭐️温かいスープ類
冷たい食べ物を好む吐きつわりの人が多いなか、温かいスープ類を飲めると感じる人もいます。スープの種類は、飲めそうだと思ったものから試してみてください。野菜系のスープや味噌汁などを好む妊婦さんが多いです。
また、スープは冷たい食べ物で冷えた体を温める作用もあります。夜眠る前に温かいスープを飲んで寝ると胃の中が落ち着くので、夜中に気持ちが悪くなりにくくする効果もあるようです。
⭐️炭酸水・清涼飲料水
【炭酸水】や【清涼飲料水】は、吐きつわりの人の必需品です。食べられない時でも、飲める水分を少量ずつとれるかを意識しましょう。炭酸水は口の中をさっぱりさせる効果があり、げっぷも出るので気持ちの悪さもげっぷと一緒に外に出て行くような感覚になります。
炭酸水が苦手な人は、アクエリアスなどの清涼飲料水も好まれています。清涼飲料水も様々な種類がありますので、自分に合うものを探してみてください。炭酸水も清涼飲料水も、あまり味の濃いものを飲むと逆効果の場合がありますので、注意してください。
また、つわりが酷いときには脱水症状になりやすいので、水分補給は意識して行なうようにしてください。
⭐️エビオス錠
エビオス錠は乾燥酵母を主成分とする指定医薬部外品です。つわりを治すための製品ではありません。
実際にエビオス錠のホームページにも、【妊婦中・授乳中の方に】と記載があり、先に記載したビタミンB6をはじめ、様々な栄養補給もできます。妊娠中に新たな製品を使う前は、成分の重複を確認し、産婦人科または薬剤師に相談してください。
⭐️葉酸サプリ
葉酸は妊娠前から妊娠初期に必要量を意識する栄養素ですが、吐き気を軽減する目的の製品ではありません。すでに葉酸・鉄・ビタミン類を使っている場合は、追加前に成分の重複を確認してください。
■【吐きつわり】が楽になる方法と対策
次に、吐きつわりが楽になる方法や対策をご紹介いたします。
⭐️食事の回数を複数に分ける
吐きつわりのときは、食べる量を増やすと気持ちが悪くなったり、吐き気があったりします。そのため、食べる量も必然的に少なくなりますので、食事の回数自体を3回食から、5回食にするなどの工夫をしてみてください。
食事を複数に分けることで、食べる量を減らすことができ、胃の負担も減らすこともできるので、通常の3回食で無理をして全部食べようと思わなくても大丈夫です。また、あまり量が食べられない場合は、さらに回数を増やすなどをしてみましょう。
⭐️食べられるものを食べたいときに
通常の食事がどうしても厳しい場合は、無理をして食べないようにしましょう。時間や回数にこだわらず、食べたいと思ったときに、食べたいものを食べるようにしてください。無理して食べて苦しむことが一番体に負担がかかりますので、気をつけるようにしてください。
また、栄養補給に関して、お腹の中にいる胎児のことを気にしてしまう場合もあると思いますが、水分が取れない、何度も吐く、尿が少ない、体重が減るなどがある場合は、食べ方を工夫するより先に産婦人科へ相談してください。
⭐️食べないほうがよい食べ物は
吐きつわりのときに、食べないほうがよい食べ物があります。それはまず【脂っこいもの】です。脂っこい食べ物は胃に負担をかけるので、気持ちが悪くなったり、吐き気が強くなったりしやすいことが多いです。
また【温かい食べ物】も、吐きつわりには辛い症状になる場合が多いです。温かいものを食べて、つわりの症状が重くなるようでしたら、冷たく冷やしてから食べるようにしましょう。その他にも【臭いが強い食べ物】が辛い場合もあります。人によって苦手な症状は違いますので、食べても問題ないものは大丈夫です。
■【吐きつわり】が辛すぎるときは、迷わず産婦人科へ
今まで色々なご紹介をさせて頂きましたが、何をしても症状が重い妊婦さんもいらっしゃると思います。その場合は、迷わず病院に行きましょう。つわりが酷くなると妊娠悪阻(にんしんおそ)という病気になる可能性があります。
妊娠悪阻とは、吐き気や嘔吐が激しく、体重の低下や脱水症状を起こしやすく、入院での治療が必要になる可能性があります。そうなる前に、早めに産婦人科に行って診てもらうようにしてください。
■まとめ
◎ 吐きつわりは食べづわりの反対で、何かを食べると気持ちが悪くなってしまったり、吐いてしまったりするつわりのことを言います。
◎ 吐きつわりは、ホルモンバランスの変化で、脳の嘔吐中枢を刺激して症状が出ると言われています。
◎ ビタミンB6は、つわりの症状を和らげる効果があると言われており、食べることで気持ちの悪さが軽くなったという事例も多く聞きます。
◎ 吐きつわりのときは、消化によいもの、冷たいもの、野菜・果物、温かいスープ類などが比較的食べやすいものです。
◎ 炭酸水や清涼飲料水などで、脱水症状にならないように注意しましょう。
◎ エビオス錠は、つわりを治す目的の製品ではありません。妊娠中に使う前は医師または薬剤師に相談してください。
◎ 吐きつわりが楽になる方法や対策は、食事の回数を増やしたり、食べたいものを食べられるだけ食べたり、食べないほうがよい食べ物を理解したりすることです。
◎ つわりが酷くなると妊娠悪阻という病気になる可能性がありますので、状態が悪い場合は迷わず産婦人科に行くようにしましょう。
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