ご覧いただき、ありがとうございます。
経理マン・ウ-マンの専門相談員のバンチ-コ-ディネ-タ-代表の中尾心(こころ)です。
今回も前回・前々回引き続き、決算期末時におけるB/S科目の照合のお話です。
以前にブログに掲載した記事を再編集したものです。
一人経理のあなたへの応援メッセ-ジでもあります。
バンチ-流のざっくり解説が参考になれば幸いです。
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今回は「売掛金」と「買掛金」の「照合」についてのお話をします。
あと、今回も、最終の決算書、法人税・消費税等の申告書作成、また、固定資産処理及びそれに伴う償却費の処理、各種引当金の処理などなど、ちょっと小難しい仕事は、税理士事務所にお任せしていま~すってことを前提にします。
ご存じかと思いますが、「売掛金」の定義を簡単に言うと。
「確かに売りましたよ~」、でも、「ツケ」にして、「後からお金をもらいま~す。」、ってことです。
「買掛金」はその逆で、こちらが「ツケ」で買って、「後からお金を払いま~す。」ってことです。
売っても、売っても、全部「ツケ」にして、「後からお金をもらえない。」って状態が続く、つまり、売掛金の回収が不能で貸倒処理が続くと、会社の経営が成り立たなくなります。(ノ_・。)
逆に「ツケ」で買って、ずっと支払わない、あるいは、常に支払いが遅れる、なんてことになれば、信頼が損なわれ、どこも売ってくれなくなるでしょう。(;^_^A(゚ー゚;
あるいは法的措置をとられ、最悪、会社の存続すら、危うくなるかもしれません。(;^_^A(゚ー゚;(・Θ・;)
つまり、「売掛金」も「買掛金」も大変重要な勘定科目であるということです。
特に、「売掛金」については、通常、決算期末時の残高に応じて、一定の率にて、貸倒引当金を計上します(引当金の算定方法は会計上、税務上の決まり事があります。)。
あと、「売掛金」の回収可能性の検討も必要で、場合によっては、全額、貸倒処理(貸倒損失処理or貸倒引当金計上)が必要で、P/L(損益計算書)の利益額に大きく影響を及ぼすこともあります。(;´▽`A``(;´▽`A``
またまた、前置きが長くなりましたが(;^_^A(;^_^A
「売掛金」と「買掛金」の「照合」の本題のお話をします。
「売掛金」・「買掛金」、の照合っていうのは、以下の①と②を突合せることです。
① 「試算表」・「元帳」の決算期末時の残高
② 『 「売掛金」・「買掛金」の残高明細リストの残高 』
②の 『「売掛金」・「買掛金」の残高明細リスト』、これ、私が勝手に作った言葉です(*^.^*)、が、定義を書きますと。
『「売掛金」・「買掛金」の正しい残高とその明細(取引先名と取引内容)が記されているもの。』、であります。
具体的に言うと、システム上、あるいはアナログ上でのあるべき残高明細リストです。
システムと言うのは、社内の業務管理システムであったり、販売管理システム等の市販のソフトであったりします。
また、アナログとは、EXCELや手書きでの管理資料であったりします。
もし、① = ② になっていなければ----。
②が絶対的に正しいものであれば、試算表・元帳の残高を合わすように仕訳を切らないといけません。
勿論、原因を追及したうえでの仕訳であります。
しかし、しかし----、
最悪、原因不明であったとしても、金額が大きくなければ、無理やり残高を合わすための仕訳を切っちゃうことも必要です。
上場会社であったり、ある程度の規模の会社であったら、会社独自の基幹業務システムのデ-タ-と会計システムがリンクしており、①と②が合致しているのは当たり前、ってこともあるでしょうが、小規模の会社であれば、そうはいきません。
だからこそ、上記の照合が必要になるのです。
でも、そもそも、、②なんて、システムはおろか、アナログでもないよ~っていうこともあるでしょう。(ノ_-。)
そうであれば、最悪、試算表・元帳をたどって、残高の明細を作成してください。
この明細には、取引先名・取引内容・取引日・金額が必要です。
そして、この明細の作成根拠があれば、OKです。
これがあれば、税務署へ提出するための勘定科目の内訳書も作成できます。(*^▽^*)
まあ、最終、正しい残高とその内訳がわかれば、OKです。
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いかがでしたでしょうか。
次回より、以前掲載の再編集記事ではなく、新ネタを掲載します。
それではまた~。
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