野球もガラパゴス化?オリックス優勝おめでとうございます
今回の日本シリーズは面白かったですね。学生時代(中学から大学1年まで)野球をやっていましたので、都内に住んでいたこともあり昔は誰もが好きだった人気球団のファンでプロ野球をいつも見ていたのですが、その球団の世間のルール無視をする事態が続いたことから、嫌気がさして、プロ野球も殆ど見なくなりました。今ではエンジェルスの試合と佐々木君の出るロッテの試合が楽しみと言った所になっています。
メジャーリーグを見ていて一番思っていたのが、投手のスピードの違いでした。試合後半に出てくる投手の殆どが155キロ前後を出しますので、日本の投手とは5~10キロ程度の差があり、この差は大変大きなものだと思っていたのです。
しかし、オリックスの救援陣を見て驚きました。多くの投手がMAX155キロ以上を出すのです。試合の後半戦にスピード満点の投手が出てくれば、打つ方は相当苦労するのは道理です。或る記事に二軍監督の小林氏が投手に「空振りを取りに行け!」と教え続け、それが功を奏したと出ていました。
それを見て、ハットしました。ひょっとして、日本の野球もガラパゴス化しているのかもしれません。大谷選手のような、体格と才能に恵まれた日本人だけが、外国へ行ってパワー勝負が出来るのであって、それ以外の人には無理なのだと言うのは単なる思い込みなのかもしれません。日本では、単にコーナーを狙ったり、70~80%でコントロールされた投球がよしとされる傾向がある為、思い切って投げ込み、それに対応できる体力作りを重視すると言う習慣がないだけなのかもしれません。数多くの選手は潜在的には、皆米国で155キロ以上出し、打者を抑える事が可能なのかもしれません。勿論、高校野球と言う一人が多くの球を投げ続けざるをえない大会に人気がある為、全力投球の習慣が付き難い事もあるでしょう。
私達のメンテナンス業界も世界の技術が入らない為、多くの方が、苦労しています。トイレに手を入れてお掃除するのは先進国では日本だけです。洗剤使用よりも、水の方が良いとプロが堂々と言うのも日本だけです。自分の体以外の洗浄剤の使用量はヨーロッパ先進国の2.5分の1になっています。自社の作業者に最先端で、最高の用具をふんだんに持たせて、作業者の生産性を挙げようと世界のメンテナンス会社は考え続けています。
技術に世界も日本もないといつも訴え続けています。文化の違いはあるものの、技術には高度か低いかの違いがあるだけなのだと思います。世界に触れる事をいつも、業界の若手に訴えておりますが、あらゆるところでの、世界との交流こそが今の日本に必要なのでしょう。
身近な野球でもこんなガラパゴス化があると発見して驚いています。今回の両チームは投手はストライクゾーンで勝負し、打者はストライクを思い切り振りきっていました。前向きで、全力を尽くしたスポーツは美しく、見ていて気持ちの良いイベントでした。両チームにお疲れ様と賛辞を贈りたいと思います。