病院清掃⑥作業方法 B.「微生物に有効な洗剤」を選び使用する
次は洗剤選びになります。9月12日の病院清掃④覚えてくべき知識E「EPA登録商品とNITE(製品評価技術基盤機構)認定」の所を思い出してください。EPA登録では対象微生物をすべてカタログに列記していますので、病院サイドから必要とされた対象微生物がそのリストに載っておりかどうかを先ず、確認します。その微生物が書いてあれば、その洗剤を使えばいい訳です。繰り返しになりますが、新型コロナウィルスは新しく出現したウィルスですので、ボトルやカタログに書いていないケースの方が多いので、書いていなければNリストに載っているかの確認が必要です。簡単な方法は対象微生物(この場合は新型コロナウィルス)に有効かどうかをメーカーに確認してしまう事です。相手はプロですので、直ぐに教えてくれます。
GSニュートラル除菌クリーナー例
様々な微生物が記載されているので、迷う事が有るかもしれません。病院清掃では最低緑膿菌(シュードモナス)と黄色ブドウ球菌の有効証明が必要です。
もう一つの参考として
一般細菌<真菌<ウィルス・結核菌<芽胞菌
の順に強い薬剤が必要です。
もう一つ、使用する場所での汚れ具合を考慮する必要があります。一般病棟や手術室等の様な汚れにくい(こびり付くような汚れという意味です)場所では中性ベースの物の方が良いのですが、リハビリ施設の様な汚れが出やすい場所用には少しpH値の高いものが用意されています。この手のタイプの洗剤は、不活性化が大変なノロウィルスに有効ですので、対ノロウィルスにも活用できます。
通常は中性、場合によっては、少しアルカリの高いものと覚えましょう。わかり難ければ、メーカーに相談してしまいましょう。簡単に解決できますので。