ゾーニングとカラーリング
病院では衛生性の重要度が場所によって変わります。その為、様々な点でソーンを分けるのです。基本的には手術室やICUなどの高度清潔区域、一般病棟などの準清潔区域、通路や事務部門など一般区域などに分けます。
感染に関するゾーニングは様々な分野で、使い分けのレコメンドがあります。清掃に関しては、かつては日本空調学会の分け方を参考にしていた為、掃除にしては分類が多かったのですが、現在は少し落ち着いているようです。或る有名な大学病院では20年近く前のことですが(=当時は殆どゾーニングをしている所がありませんでした)2種類に分けていました。要注意とそれ例外でして、当時としてはかなり合理的でした。米国では基本的に3種類に分けています。Critical(クリティカル=危機的)エリア、Sub-Critical(サブクリティカル=準危機)エリア、Non-Critical(ノンクリティカル=非危機)エリアです。ゾーニングについては病院サイドの決めごとがありますので、それに従う事が重要です。
そして、ゾーニング毎に用具の色分けをするのがカラーリングです。清潔を必要とする区域に一般的な区域の用具を使用する事で交差感染を起こしてしまう可能性を防ぐ為です。色分けをする事で、誰でも一目で、使用用具がその場所のものであるかどうかが分かります。タオルでは色分けが一般的ですし、モップも色分けやタグを分ける事でカラーリングをします。病院とシッカリ打ち合わせをしながら実施する事が大変重要です。
カラーリング例