私達は何を殺して知るのでしょう?
微生物分類
微生物学は複雑ですが、私達がメンテナンスをするに当たっては、以下の様に簡単に分けましょう。
ウィルス 一般細菌 真菌
です。
ウィルスはエンベロープ(外膜)タイプとノンエンベロープタイプに分けられます。
エンベロープタイプは外側に突起を持ったエンベロープ(外膜)を持っており、大きめです。
HBV、HIVなどが代表格です。
ノンエンベロープタイプは外膜を持っておらず、凝り固まった感じで小さめです。
ノロウィルスが良く知られています。
総じてエンベロープタイプは除去しやすく、ノンエンベロープタイプは除去し難いのです。
一般細菌ですが、黄色ブドウ球菌(グラム陽性)と緑膿菌(グラム陰性)は病院清掃で除去が必要なベンチマークになります。
結核菌は厚い油膜を持っている為、除去し難くなっています。
黄色ブドウ球菌とMRSAは本来同じものですが、黄色ブドウ球菌の中で、抗生物質のメチシリンに対して耐性のある酵素を出して体を守るものがMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)です。
EPA登録に両方取っていればよいのですが、登録するには第三者によるテスト費、EPAへの申請費などが掛ります。そこで、黄色ブドウ球菌のEPA登録を取っていれば、MRSAにも有効と考えて良いのです。なぜならば、抗生物質は細菌が接種し、核を破壊するのですが、環境消毒薬は細胞壁を直接壊してしまうからです。効き方が違うのです。例えてみると、抗生物質は私達が飲んで効く毒で、環境消毒薬は大きな刀でバッサリ切られる感じです。一般細菌は環境消毒上では除去し難いものではありません。
真菌はカビで、水虫が良く知られています。