酸性洗剤の使い方②「標語で覚えよう!」
1.酸は強酸、注意が必要
2.酸(サン)と言ったら3~5分
3.混ぜたら危険、酸と次亜
前回の続きです。ひとつずつ説明していきます。
1.酸は強酸、注意が必要
酸性洗剤は原液使用の物が多いのです。市販されているトイレ用の塩酸ベースの洗剤のpHは1以下となっていますが、実際には0.5近くになっており、かなり強い酸です。弊社の風呂用の洗剤フォーミィQ&Aも2以下ですし、トイレ用洗剤バイオボウルも1.5~2.5です。こうしたpH値の低い洗剤を原液で使用する訳ですから、中性洗剤を扱うのとはわけが違います。強い洗剤ですので、注意して取り扱う必要があります。手袋は必須ですし、塗布したままでは素材を傷めますので、必ずリンス洗浄(水で洗い流す事)します。着けっぱなしはいけません。床にこぼした場合も速やかに拭き取ってやる必要があります。
酸性洗剤は強い洗剤ですので、取り扱いには注意しましょう。これが一番目の標語です。
2.酸(サン)と言ったら3~5分
酸性洗剤は毎日使用している際にはそうではありませんが、ここ一発汚れを落とそうとした場合(付着した汚れを除去する場合)、少し時間が必要です。例えば便器に毎日使用している場合は塗布して直ぐに擦っても良いのですが、付着してしまった尿石を除去しよう(上記の例です)とした場合は、塗布後少し時間を置いてから擦りましょう。3~5分置いてから擦ります。但し、強力な塩酸を使用した場合には30分以上放置しては絶対にいけません。陶器のガラス質を傷めてしまいます。
これがこの標語の意味です。酸性洗剤を付着した汚れや錆などに使用する場合は、少し時間を置きましょう(勿論耐酸性のある建材です)。但し、上記の様に塩酸ベースの場合は30分以上置いてはいけません。時間を置く事、30分以上置かない事です。これをこの標語で、同時に覚えてしまします。
3.混ぜたら危険、酸と次亜
酸性洗剤と次亜塩素酸(塩素系漂白剤=カビ取り剤)と一緒に使用しては絶対にいけません!
これは何度強調してもし過ぎる事のない重要事項です。次亜塩素酸を一緒に使うと次亜塩素酸から塩素ガスが発生し、大変危険です。特に注意が必要なのは浴室です。カビ取りを次亜塩素酸でした後に、直ぐに酸性洗剤で浴槽や壁を洗うと事故を起こす可能性があります。洗浄を連続して行ったり、同じスポンジで擦ったりすれば、両者が混ざる事になります。
正しくはカビ取りをした後で、良く水で流す事です。次亜は水に分解しやすいので十分な水洗いが大切です。その後、少し時間を置くか(次亜の分解を待ちます)、または酸性でない洗剤(弊社で言えばCDC-10=アルカリ性の浴室洗剤です)を使用します。
以上でお終いです。あえてもう一つ付け加えるとすれば、「たっぷり使おう、酸性洗剤」で、洗剤の使用量が少ないと効果がない事です。しかし、これは酸性洗剤に限らず洗剤全体に言える事でしょう。
この標語は声を出す事が重要です。声を出すと面白いもので覚えも早く、忘れにくいのです。恥ずかしがってはいけません。大きく声を出してください。
1.酸は強酸、注意が必要!!
2.酸(サン)と言ったら3~5分!!
3.混ぜたら危険、酸と次亜!!
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