ハイブリッド万能洗剤③「マイクロマッスル」
今日はハイブリッド万能洗剤三兄弟の最後、「マイクロマッスル」です。5種の環境対応界面活性剤にバイオとのハイブリッドです。強い洗浄力だけでなく、バイオ洗剤ですので消臭効果も持っています。
マイクロマッスルは原液ではpH8.5~9.5で、希釈して使用しますので、中性の領域での使用になります。希釈濃度は汚れ具合にもよりますが、最大1:128です。通常の床汚れでは1:64で使用しますので、pHが7~8以下になる訳です。何度か説明していますが、pHは濃度10倍で一単位ですので、1:10で希釈すればpH7.5~8.5、1:50で7~8(矢部式pH計算法)、pH7~8を中性洗剤といいますので、中性という事になる訳です。
マイクロマッスルはバイオとのハイブリッドで洗浄効果をあげていますので、この領域で石油系の油汚れの除去を成し遂げます。今までの洗剤であればpH11以上の高アルカリが必要だったのですが・・・。従って、この洗剤はくくりから言えば、万能洗剤の一つ上のディグリーザーに分類されます。汚れ落としが強いのです。油(汚れ)でネチャ付いたものをグリースと言いますが、それにDe(「しない=not」の意味)を付けたのがディグリーザー(日本語では脱脂剤と言うようです)で、万能洗剤(pH9~11の領域)よりも強力なものを指します(万能洗剤ではグリースの除去は難しいのです)。
言うまでもありませんが、洗剤の強さを弱い順から並べて行けば
中性洗剤<万能洗剤<ディグリーザー
になるのですが、マイクロマッスルは中性でありながら、効果はディグリーザー(実際にはディグリーザーにしては弱い方ですが・・)です。
勿論、実際の使用に当たってはテストが必要ですが、中性ですので安全性が高いのです。また、我が日本では中性神話がある事から、使用に当たって中性を使うようにとの要請が良くあります。しかし、中性洗剤はあまり強い洗剤ではないので、汚れ取りに苦労してしまうケースが後を絶ちません。この洗剤はこうした悩みを一気に解決します。
中性で使いたい/頑固な汚れを取りたい
という本来逆方向の要求を満たす事が出来るのです。
左側の上、赤い壁の写真は関東の駅のトイレの床で、この洗剤で綺麗にしました。
左真ん中から下の3枚の写真は東北の駅のトイレで、苦労されていたノンスリップタイプの床汚れを除去した写真です。
右下の2枚の写真は都内オフィスビルの汚れ取りをテストした写真です。
最も適しているのが、駅やパーキングエリアの床でしょう。ノンスリップタイプが多いので、汚れが入り込み易く、除去し難いのです。また、オフィスビルの1階もノンスリップタイプの石材が多いので、最適です。
この洗剤は毎日使用する事で、染み込んだ汚れを浮かせます。浮いてきた汚れは万能洗剤やクロリネートディグリーザー(弊社製強い消毒ディグリーザー)等で簡単に除去が可能になります。
また、それ以外の汚れにも、対応出来ますし、バイオ洗剤である事から消臭効果も持っています。
中性を使いたい/頑固な汚れを落としたい方
ノンスリップタイプの床でお悩みの方
レストラン街などの油系床汚れでお困りの方
などに最適です。
これで3種のハイブリッド万能洗剤を説明してきましたが、それぞれ用途や特徴が異なります。使用用途によりうまく洗剤を使い分ける事が非常に重要です。プロ用の洗剤は非常にユニークな特徴を持っています(特徴がないと売れないからです)。その特徴を上手くとらえましょう。
作業効果と作業効率を一気にアップさせることが出来るでしょう。