バイオ洗剤②
またまたチョット、間が空きました。m(_ _ )mm(_ _ )mm(_ _ )m
バイオ洗剤の続きです。
バイオ洗剤の働きは大きく言って次の2つです。
① 圧倒的消臭効果
② 大きな作業効率アップ
です。
① の消臭効果ですが、一般的に生活悪臭は汚れ(有機物)が微生物に食べられる(消化される)ことで起こります。詳しくは次章の悪臭の除去で述べますが、このメカニズムに着目し、悪臭の除去を行おうと言うのがバイオ洗剤の大きな目的の一つです。私達の身の回りには数多くの微生物が生息していますが、全部が全部悪臭の原因にはなりません。今の科学では、悪臭の主な原因菌が特定されており、代表的なのはシュードモナス、セラチア菌、腸球菌などです。これらよりも強くて、人間や動物に悪さをしない事が証明されている微生物(バイオ)を悪臭の原因箇所に送り込むのです。そうすると自分達よりも強い連中が集団で押し寄せる事で、悪臭の原因菌が働けなくなってしまうのです。消臭効果はというと「圧倒的」です。今まであきらめていたような悪臭の除去が可能になります。
② つ目の作業効率アップですが、バイオは有機物を分解する(食べる=消化する)際に大きな塊(かたまり)を細かく分けるように酵素を出します。これが洗浄力に大きく貢献します。洗濯等で「酵素入り」は知られていますがこの作用を使っているのです。汚れを分解する力が加わる事で、洗浄力が大きくアップするのです。
使用上の注意
「医療や食べ物が直に触れる場所での使用しない」
バイオ洗剤は医療機関や、まな板や食べ物を入れる籠などの食べ物が直に触れる場所での使用は出来ません。人間に無害とはいっても量が半端じゃなく多いので、こうした場所では向かないのです。いくら安全と言っても私達の体内に大量の(常在菌ではない)微生物が入る事は望ましくないからです。
薄めたら24時間以内に使い切る
前項の様に本来同居が難しいバイオと洗剤を上手くバランスを取って、バイオ洗剤にしている関係から、薄めて活性化したならなるべく早く使用する必要があります。放置しておくと両者が喧嘩してしまうからです。希釈後は24時間以内に使用する様にしましょう。余った洗剤は排水口に流してやれば、排水口内が綺麗になりますので、無駄にはなりません。
10℃で倍 60℃以上はダメ
微生物は高温で活性化する事が知られていますが、バイオ洗剤も同様で、10℃で効果が倍になります。温かい気温や希釈液の方が効果が上がります。しかし、60℃以上ではバイオが死んでしましますので、それ以下で使用しましょう。
霧状に噴霧して使用しない
バイオ洗剤は噴霧して使用しないで下さい。肺に微生物が大量に入ってしまう可能性があるからです。スプレーする場合は、霧状にせず、粗目か、ドバドバと言う感じで撒いて行きます。或は水鉄砲の様に撒きます。通常はモップやクロスなどで拭いて汚れと臭いを取るタイプなのです。
様々な種類/用途
バイオ洗剤は「バイオ+洗剤」が必要と述べた通り、通常洗剤に種類があるように、用途によって洗剤が異なります(各洗剤のバイオも微妙に違います)。従って、普通の洗剤と同様に全てに有効なバイオ洗剤はありません。それぞれの用途に合わせた洗剤の使用が重要です。トイレであれば酸が必要ですし、カーペットであれば、洗浄後の結晶化が必須です。用途に合わせて使用しましょう。;
注:誤解を恐れず簡単に悪臭の原因菌を説明しておきます。
シュードモナス(緑膿菌)は蓄膿症の原因菌です。セラチア菌は水周りで良く事故を起こす菌として知られています。腸球菌は便と共に排出される菌です。