今週は明日から北海道「トイレットペーパーの三角折りと清掃」 | お掃除とメンテナンスのプロ 矢部要のブログ

お掃除とメンテナンスのプロ 矢部要のブログ

「仕事でお掃除をする方の作業を楽にする事」が使命(ミッション)だと考えています。

 一般の『お掃除』から世界のプロが実践する『メンテナンス』の紹介をしています。

今週は明日から北海道「トイレットペーパーの三角折りと清掃」

 

先週は九州で目一杯でした。

今週は明日から北海道です。明日札幌で一日講習をやり、その後道内を回ります。

このところトイレットペーパーの三角折りが話題になっていますね。トイレメンテナンスをする際には、殆どの人が清掃終了の合図の為、三角折りをします。それなので、私は違和感はなかったのですが、女性用のトイレでは一般の方が次の人の為に三角折りをしていたとは知りませんでした。次の人を思いやる気持ちがそうさせるのでしょうね。トイレメンテナンスでは、女性用のトイレで水音がする装置が出た時にはビックリしました。男には分からない感覚だったからです(すぐに納得しました)。また、トイレに入るマナーで良く聞く困った問題は外国の方が水洗トイレの入り方が分からず、女性トイレの汚物入れにトイレットペーパーを捨てていくケースです。温泉と一緒で入り方が分からず問題が起きるケースですね。説明書きをするなどの工夫をしているようですが、中々効果が現れないそうです。こういうトイレを清掃するのも大変ですね。

 今回の問題もやはりやめた方が良いのは確かです。感染を考えると良くない事は明らかです。善意からの行動ですので、相手を傷つけずに、こうした習慣を無くす必要があるでしょう。

 同じような問題ですが、トイレメンテナンスをする会社が便器内に手を入れてお掃除するケースが我が日本では頻繁に見られます。便器内にまで手を入れて清掃する事がお客様を大切にする事に繋がると思われているのです。これも善意から出たケースですが、衛生性からも、安全性からも宜しくありません。トイレに手を入れて清掃すると言うのは、日本のメンテナンス教育に問題があり、便器内の尿石や水垢の除去には酸が必要だと言う世界的に見ればごく常識的な事柄が徹底されていないからなのです。このケースも良く誤解をされてお叱りを受けるのですが、私が強調しているのは現行のやり方を批判しているのではなく、世界的に当たり前の事柄をお伝えしているだけなのです。そして酸を使用して清掃する方がよっぽど合理的・効率的だからです。

 相手の善意を傷付けずに、正しい知識をお伝えする事の難しさを感じますね。しかし、伝え続ける事は弊社の使命ですので、やめる訳にはいかないのです。

 明日の1日講習でもこの事はテーマの一つになりますが、うまく行くことを願いつつ、準備をしています。