生産性を向上せよ | お掃除とメンテナンスのプロ 矢部要のブログ

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「仕事でお掃除をする方の作業を楽にする事」が使命(ミッション)だと考えています。

 一般の『お掃除』から世界のプロが実践する『メンテナンス』の紹介をしています。

生産性を向上せよ

 

金曜日にデービッド・アトキンソンが「新・所得倍増論」を出したと言う広告を見つけたので、早々にアマゾンに申し込み、土曜に届いた本を昨日(日曜日)読みました。

彼の本は概ね読んでおり、好きな著者の一人なのですが、従来にも増して、今回の著書は素晴らしいものでした。

我が日本の生産性が高くない事を数字を上げながら示しており、かなり衝撃的な内容です。日本はGDP世界3位ですが、人口が多い事でこの地位を占めており、一人当たりの生産性では世界27位にまで落ちてしまうと言う事実が述べられています。

また、建設業、農業と共に、サービス業の生産性が低く(ここが我々の係わる部分ですが)、先進15国の14位で国民一人当たりの総生産額が25,988ドルに過ぎず、15か国平均の35,812ドルから10,000ドル近くの差が有ると言うのです。

さて、この本は耳に痛い事も多いのですが、論旨もスッキリとしており、処方箋も問題の絞り込みがハッキリしています。お薦めです。

自分の仕事もこの生産性向上を視点にもう一度考え直す必要性を感じました。自分達の仕事自体の生産性向上はどうすればよいのか、また、弊社の主張が「仕事でお掃除する方の作業を楽にする事」ですので、まさに生産性向上を主張しているのですが、この観点からの見直しも必要そうです。

掃除の生産性を向上させるには科学的な手法が不可欠なのです。対象素材の特性を知り、主に除去すべき汚れを絞り込みます。そして、世界ではメンテナンス情報は非常にフラットで様々な正しいメンテナンス方法は直ぐに知る事が出来ます(尤も英語ですが)。それを調べて実践するのです。勿論弊社にお尋ね下さって良いのです。

世界的には当たり前の、pH値で洗剤の性質を知ると言う基本的な教育も残念ながら我が日本ではなされていません。トイレ・風呂場と言った水周りは洗剤の方向が逆で酸が必要になり、ここを間違えると生産性どころではないのですが、その事も理解しようとしない人も残念ながらいるのです。

その為、トイレ清掃では便器に手を入れて擦ったり、お風呂場の清掃で腰を痛めたりする例が後を絶ちません。カーペットバキュームも世界的に見ればかなり生産性が悪くなっています。

仕事でお掃除をする際には生産性を問題視しましょう。正しいメンテナンス方法を実践すれば、生産性を上げるだけでなく衛生性や美観向上などの作業品質向上の道も開けるのです。