病院清掃「洗剤の使い方」⑤ | お掃除とメンテナンスのプロ 矢部要のブログ

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病院清掃「洗剤の使い方」

HDQニュートラル
 前回EPA登録洗剤について説明しました。今回はその洗剤の使い方を述べましょう。
病院清掃では水拭きはいけませんと書きました。常在菌を拡げてしまう事があるからです。そこで、病院清掃では最低でも中性洗剤を使用する事が必要ですが、出来ればEPA登録洗剤のような効果の確かなものを使いましょう。その際のポイントはまず基本となる洗剤を決める事です。水拭き代わりに使う洗剤です。弊社でいえば先日書いた
HDQニュートラル か
グリーン・ディスインフェクタント・クリーナー
です。
 HDQニュートラルは広範囲な除菌スペクトルを持っており、1:128稀釈と安価です。
グリーン・ディスインフェクタント・クリーナー は環境対応で反アレルギーですので、環境配慮施設や幼児施設、老人施設などに向いています。1:64稀釈ですので少し高価になります。
 どちらにせよ、基本となる洗剤を選びます。それで、取り敢えず、水拭きをしていた所を洗剤拭きに切り替えます。前々回書いたコンタクトポイント、その他様々な表面、床・・等です。

 コンタクトポイントを拭く場合はスプレーするか、洗剤を浸し、軽く絞ったタオルやマイクロクロスで拭いて行きます。スプレーをする場合は細かな霧にしてはいけません。肺や目に入る可能性があるからです。ドバドバと言うスプレーか水鉄砲の様にします。
 出来ればマイクロクロスの方が良いでしょう。綺麗になりますし、汚れも良くとってくれますので。今、ナノAgと言ってマイクロクロスに銀の微粒子をまぶしたマイクロクロスが出ています。弊社でも扱っていますが、病院や老人ホーム、フード関係でしたら、こちらの方が(値段との折り合いもありますが)良いでしょう。
 希釈を正しく守る事、しっかり濡らす事が重要です。拭いた箇所がかすれている様ではいけません。感染防止洗剤はしっかり濡らす事が重要ですので、そこを気を付ける必要があります。
 (注;話が少しそれますが、弊社主力の感染防止洗剤は4級アンモニウム塩を使用していますが、ノンリンスで使用する場合、渇いた後が安全になるという事です。濡れている場所は触れてないようにして下さい。)
 モップは病院では糸モップは薦められません。手絞りしたくないからです。病院でモップの手絞りは針刺しの可能性がありますので良くないのです。フラットタイプ(平面タイプ)の物が良いでしょう。マイクロモップが便利で良い事は言うまでもありません。マイクロモップであれば1枚で100㎡出来るものが出ていますので、それを目安に交換します。但し、清潔区域などのクリティカルポイントは各部屋毎に交換します。
 この作業になれて来たら、床は専用の洗剤にすれば、拭く度に光沢がでるDMQと言う洗剤やピロキシーと言う過酸化水素配合ハイブリッド洗剤に切り替えます。床の美観が向上するでしょう。
水周り、即ちトイレやお風呂場も専用洗剤を使用します。この二つは洗剤の方向が逆ですので、注意が必要です。しっかりした良い洗剤を使用しましょう。作業が大幅に楽になる事請け合いです。
 血液・体液が出た場合も専用の洗剤で直接触れないよう十分に注意し、除去し、環境消毒(Disinfectant)します。
弊社製品を例に取ったので、宣伝色が強くなり済みませんm(_ _ )mDMQ