主に東北地方5都市での講習会を先々週、先週と行いました。
その中の一つの講習会で来られた参加者の方が
「良い洗剤ですけど、弊社は酸性洗剤を使わない事に決めているので
使えないと思います」との話がありました。
大変懐かしい言葉を聞いた思いでした。
弊社でトイレ用のクエン酸製の洗剤を日本の各ビルメン会社に売り込み始めた時に、大手のビルメン会社の方に口を合わせたように「弊社は酸性洗剤を使わない」と言われ、かなり面喰ったものでした。
しばらくすると、我が日本ではトイレ用の業務用酸性洗剤は全て塩酸である事が分かり、塩酸を使用する事の危険性への懸念がベースにある事が分かりました。そこでそうした返事にあう度に
「弊社のトイレ用洗剤は酸性洗剤ではありません。クエン酸性洗剤です!」などと発言し、相手が戸惑う内に
塩酸とクエン酸の安全性の違い、業務用トイレには尿石が問題になる為、どうしても酸に傾いた洗剤が必要になる事を説明して歩きました。
酸性洗剤を使わないと、トイレ清掃が大変になるだけでなく、悪臭が発生したり、研磨剤入りのパッドを使って陶器の汚れを削り取ろうとするため、陶器のガラス質を傷めたりするのです。
最も重要な事は、便器内に手を入れてゴシゴシ擦らなければならない為、作業者の安全性に問題を生じ、お客様の衛生性にも問題を起こすのです。
昨今は東京ではこういう発言は殆ど聞かなくなりました。
(但し、ある環境対応ビルでもpHによる一律規制をしている為トイレ清掃が旨く行かない懸念のあるケースがあるのですが・・・・。こうしたケースは規制の仕方を変えるのが世界標準なのです)
こうした誤解(酸性洗剤=塩酸ベース=危険)を解く為にも声を大にして言わなければいけないのでしょう
「業務用トイレ(大勢の人が使用するトイレ)には酸性洗剤が必要です!!!」
明日は札幌へ飛び、講習会です。大勢の参加者の様で楽しみにしています。
ブログの方も少しお休みと言う事になります。