拓郎のニューアルバム

「午前中に・・・」を複雑な気持ちで聴いた。


なかなかいいんだ。

優しく、しみじみと励まされる。

ガンバレナクナッタおじさんへの応援歌?


どの曲も、心に沁みてくるんだな、これが。


でも、

やっぱり違うんじゃないかな、とも思う。


あなたが応援しているのは、

疲れて休んでいられる人であって、

生活苦に突き当たって、

貯金も底をついて、

明日のことすらわからない

人たちじゃないんだよ。


そう、やっぱりあなたは

前へ前へと、歩き続けようとしているんだ。

立ち止まっていたり、

振り返っていたり、

倒れてしまったり、

している人は、あなたのアルバムを聴いているゆとりはないだろうし

ましてやコンサートツアーにも行かないのだから

あなたがメッセージを届ける相手ではないのかもしれない。


それにしても

この人は、

いつでも正直な人なんだなと思う。

今回のアルバムでは

疲れたり

歳をとって若い頃のようにはがんばれなくなったり

あるいは歳を重ねることで変わったことや変わらなかったことを思ったり

そうする自分を愛したり。


闘病生活を送った拓郎らしい曲ばかりだ。


かつての尖がった拓郎はここにはいない。

カレもまるくなったな、と思う。


もちろん、こんなことを書いている私自身も歳をとり

それだけ挫折もしたし、失敗もしたし、

おまけに人生なかなかうまく行かないし

でも、それは自分が選んだ道で

ある意味、満足しているわけだし。

・・・

そして、まるくなったわけで。



いや。

このアルバム、好きなんですよ。

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午前中に・・・/吉田拓郎
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