3.雨漏りが発生している、については

「10月の台風なのに、まだ直していない?」「その部屋の人がかわいそう」となった。

 

雨漏りしている501号室の平野さんが、総会に参加していた。

いつも総会には出席しない方だが、来期の理事なのと、なにより雨漏りが気になっての参加だろう。

 

 

森さんは、「今直すと応急措置になります。そこで保険が出ます。しかし、再度雨漏りした場合、今度は保険がおりません」「ならば、このあと提案する予定なのですが、大規模修繕工事を今年に、1年前倒しした方が良いと思うのです」と言った。

 

「大規模修繕工事なら、足場を組みますので、完璧に治せます」

「そのあと、傷んだ内装を直していただければ、費用は保険で降りるし、再度雨漏れで濡れるということもありませんし」

 

僕は、「三葉さんのいう『前倒し』でも、工事は秋に着工ですよね。その前に梅雨がきます」と訴えた。


議論の結果、雨漏りについては大規模修繕工事とは切り離し、即対応することに決まった。