市民図書館から借りました。

最近読んだ、高木彬光著 『 成吉思汗の秘密 』 の最後に登場する仁科東子さんは、実在の人物であること。精神病院の患者として、数ヶ月の闘病体験をもとに書いた『針の館』という小説があるということ。そのことを知り『針の館』を読んで見たくなった。
図書館にあったのは、仁科東子から仁科美紀として書いた『三つの歌』でした。
そのなかのひとつ、五代満と声なき歌。
厚生省を定年退職した五代満の妻に対する思いが、過去から語られる。
女学生時代の妻を、偶然見かけて、その姿が、鮮やかに心に残ったところから、ひょんな縁で見合いし、結婚に至るまで。晩年、妻に許婚者がいたことを知り、心が乱れ苦しむが、まもなく誤解が解けるところ。
恋愛小説は、苦手ですが、こんなふうに、心と心のやり取りが丁寧に描かれていると読んでいて、心に沁みて、涙ぐんでしまいます。
二人が幸せでいてほしいな、と思いまた。