私店長は、あるアウトドアブランドが好きでよくそこの服を買います。

アウトドア、つまり、

山登りやランニングなどのスポーツに適した機能をいろいろ付与しているものが多いです。

どっちもやりませんけどね(^。^;)

ストレッチ機能はもちろん、吸汗速乾機能、防水性、耐久撥水、山などで長期間着用したままになることがあるので消臭機能まであります。

で、今回話したいのがこちら。



胸のポケット部分の拡大です。



縫い目がないです。

ファスナーも含めて縫いつけていません。この部分全て貼り付けです。


↓裏から。

うっすら濃く見える部分が接着部分です。

これもいわゆるシームレス、ボンディング(貼り付け)です。

貼り付け、ということは接着剤でくっつけてあるということ。

接着剤はいわゆる合成樹脂、ということは空気中の水分を勝手に吸収して加水分解してどんどん劣化するということ。


袖の反射テープも樹脂テープの貼り付けです。
もちろん、縫い目が肌を刺激しない、というメリットもあります。

↓商品についているタグも、これだけあります。

新品の服を買ったらビラビラとくっついていますけど、これ、ちゃんと読んでます?


↓このブログで何度も話題になる、ケアラベルです。

3年で劣化が始まることは明記されてはいますが、はっきりと何年の製造とは記載されていませんね。

一番上の番号にヒント?が。どうやら2018年製ということでしょうか?


↓新しい服を買ったら、必ずこのケアラベルに書いてある付記用語もしっかり読んでくださいね。

シームレスやボンディング、樹脂プリントなど、新技術、ハイテクのような感じを受けますが、

縫ったり、ロゴマークなどを刺繍したりする手間が省けるので、結果的にコストダウンになります。

しかも比較的短期間で劣化するので、服の消費が早くなります。

アパレルメーカーにとっては良いことばかりです。

でも、お店で買う時には店員さんはそんなことを一切言いません。

3年程度で使い捨てとはとても言い難い、結構いい値段がするのに、です。

それを割り切って買うのなら、それでもいいのですが・・・。

これからこういう商品はどんどん増えていくんでしょうね。

近い将来、

ーーーあの人すごいね、縫ってある服来てるよ!ーーー

なんて言われたりして!

これからは、私たち消費者としては、

素材や加工を少しでも勉強して、理解して、賢くなって、自衛するしかありませんね。

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ちなみに私が35年前に買ったスポーツジャケットは大事に着ているせいもありますが、

未だに問題なく着用できています。

ポリウレタンなどの合成樹脂は一切使ってませんし、ロゴマークは全部刺繍です。

自然劣化する素材は使っていないからです。

でも今、同じものを作ったら、とんでもない価格になるでしょうね。