vol.38で日経新聞を読み始めたことをお話ししました。

 

読めるようになった理由がもう一つあります。

読む時間が確保できるようになったからです。

 

パートの時間を減らしました。

 

日経新聞を読めるようになりたい→パートの時間を減らした

ではなく

パートの時間を減らしたい→日経新聞を読む時間ができた

 

といった感じですので、結果的にではありますが。

 

少し長くなりますが、経緯を説明すると。

実は現職場には6、7年前に時短パートにて採用されました。

(勤務については vol.32 下がった賞与に思うこと 書いてますので、興味がある方はそちらも読んでください)

その後、人材不足もありフルタイムパートに切り替え、自分なりに頑張り2度の昇給を果たしました。

 

簡単に説明すると。

入社した時をパートランクCだとすると。

1回目の昇給でパートランクB

2回目の昇給でパートランクA

となるわけです。

 

なので、私のランクはパートランクAです。

 

そもそもフルタイムパートに切り替えたのは、人手不足を手伝うためだったので、新しいパートさんが入社し仕事に慣れてきたら時短に戻す予定でした。しかし、まあそううまくもいかず、パートさんは入社すれど定着しなかったり、を繰り返し。

そこで、私は気づきました。

 

”これは…待っていてもずっとこのままではないだろうか…”

 

そこで1回目の交渉。(2年程前)

『時短に戻したいです』

 

会社側が出した応えは

『時短になれば、昇給分は時給から外れます。パートランクCの扱いです。』

(時短パートさんは基本的に昇給試験を受けれる条件ではないため)

 

え?でも、勤務中にやる業務は昇給前には戻らないですよね???

貢献時間(勤務時間)が減るための、やや減給はいた仕方ないにしても、これまでの昇給分を全くなかった事にするとは、なぜ???

昇給には「あなたは〇〇の業務ができますか?」というような、いくつかの業務内容に対する条件をクリアして時給を上げてもらいました。

 

全く理解できませんでしたが、当時は娘たちも入学したてで経済的にちょっと大変なこともあり、渋々そのままフルタイムで続ける事にしました。

 

そして、昨年後半。

職場での不満や色々もあり(色々はまた別の機会にお話します)

もういい、時給が下げられてもいいから時短にしよう、と決意が固まりました。

 

2回目の交渉

『時短に戻します。時給が下がるのは承知ですが、昇給条件で行えるようになった業務は一切行いません(業務内容も昇給前に戻します)』

 

なかなか、会社側から回答が来ないなあ、と思っていたところ。

やっときた新しい契約書には

 

・パートランクA

・時給:〇〇円(パートランクBの額)

 

「どういうことですか?」

 

と聞いてみたところ。

直属の上長が会社側に何やら交渉をしてくれたようでした。

時短パートで昇給分の金額を残すにあたって、ランクはそれなりのを残さないといけない、というような、なんだか曖昧な応えでした。

 

『あなたはパートランクAです』ということは、業務内容は変えるな、ということで。

パートランクBの金額で、これまでの業務はやりなさい、と言われているような、なんだか腑に落ちない気にもならないでもないですが、ゼロになると思った金額が残されたのは嬉しいところです。

 

1度目の交渉の時は、いくら納得できないことを申し立てても、もっともらしいことを言われるばかりで取り合ってもらえませんでしたが、「それなら、こちらもその金額分の業務をやるまでです」という姿勢をとったことが2度目の交渉で役に立ったのかもしれません。

 

色々と葛藤もありました。

 

パートのおばさんが、ただ文句を言っているように取られるのではないか。

でも、私は日々の業務はきちんとこなしているし。

いや、実は長年勤めてるからといって、横柄になっているところはないか。

 

客観的に冷静に伝えるために時間がかかりましたが、自分の中でも整理をして、

パートだけれども交渉する権利はある!という気持ちで臨みました。

100%ではなかったけど、なんというか…ゼロにならなかった事に「勝ち取った」という気持ちもありました。

賞与の時もそうでしたが、「パート」という立場のなんと低く見られることか。

被害妄想もありますが、「お前はこの時給で働くしかないんだ。時給の減給を言われたら手も足もでるまい」と言われているような気さえしていました(笑)。

 

正社員=仕事ができる人

というわけでもなければ

パート=仕事ができない人

でもない。

 

それぞれの役割を、いただいたお給料に見合うお仕事をきちんとこなす、ということは何も変わりはないはずです。

 

会社内のことではありますが、私が私に出来ること(業務)で交渉できた人生初の出来事でした。

 

驕り高ぶってはならないけれど、変な被害妄想を引っ提げて自分を小さく見積もる必要もない。

 

世の中の理不尽の中で働いてる皆さん。

それぞれの立場があると思いますが、お互いがんばりましょう!!!