「ママ、私、大学に行かなくていいよ」

娘がそう言ったのは、私が毎晩ノートパソコンに向かい、SNSの投稿を作り続けていた頃でした。

机の上には、書きかけの投稿案と、コンサルから渡されたテンプレート。

その隣には、娘が持ち帰ってきた大学案内が置かれていました。

娘は、その大学案内を閉じながら、私を困らせないように笑っていました。

「そんなこと言わなくていい。
お母さんが何とかするから」

私は、迷っているようには見せたくありませんでした。

お金がないという理由で、娘が自分の進路を小さくすることだけは、させたくなかったからです。

けれど、そのときの私は、娘の進学費用を増やすために始めた副業で、娘に心配をかけていました。

娘を守るためにSNSコンサルへ払ったのに、娘に進学を遠慮させた

私も子どもの頃、欲しいものがあると、

「うちには、そんな余裕はない」

と言われることがありました。

親を恨んでいたわけではありません。

お金がないなら仕方がない。

そうやって、早めに諦めることを覚えただけです。

だから娘の、

「大学に行かなくていいよ」

という言葉が、私にはただの気遣いには聞こえませんでした。

家のお金のことを察して、自分の希望を引っ込めようとしている。

昔の私と、同じように見えたんです。

私は、自分で離婚を選びました。

必要な選択だったと思っています。

それでも、父親がいないことで娘に何かを諦めさせることになれば、

「一人で育てると決めたのに、結局守れなかった」

と、自分で自分を認められなくなる気がしていました。

元夫や親に頼るという選択肢も、頭に浮かばなかったわけではありません。

ただ、頼ってしまえば、

「やっぱり一人では無理だった」

と証明してしまうように感じました。

だから私は、娘の進学費用を増やすために、自分で収入を作ろうと決めました。

その焦りがあったからこそ、私はSNSマーケティングのコンサルを、冷静に疑うことができなかったのだと思います。

「まずは毎日投稿」を信じて、言われた通りに続けた

自宅でできる。

顔を出さなくてもいい。

人脈がなくても始められる。

続ければ、いつか仕組みにできる。

そんな働き方に惹かれて、私はSNSを使った副業を始めました。

でも、何を発信すればいいのかも、どうやって人を集めればいいのかも分かりません。

そこで、SNSマーケティングのコンサルを受けました。

最初に言われたのは、

「まずは毎日投稿しましょう」

という言葉でした。

最初から売ろうとしなくていい。

まずは発信を続けて、知ってもらうこと。

反応がなくても、積み重ねれば信頼になる。

そう説明されました。

私は、言われた通りにやろうと思いました。

今まで結果が出なかったのは、正しいやり方を知らなかったから。

今度こそ、素直に続ければ変われる。

そう信じていました。

何より私は、娘に「お母さんが何とかする」と言っていました。

早く結果を出すためなら、少しくらい大変でも続けようと思っていました。

投稿もリプも特典も増えた。でも、成果は0円だった

毎日、投稿を作りました。

書き方が分からないときは、教わったテンプレートを使いました。

他の人の投稿にリプを送り、コメントを返し、無料プレゼントも作りました。

講座の仲間同士で投稿を紹介し合い、反応をつけ合うこともありました。

投稿に「いいね」がつけば、少し安心しました。

コメントをもらえば、届いているような気がしました。

同じ講座の仲間から、

「今日の投稿、刺さりました」

「まきさんなら大丈夫です」

と言われることもありました。

だから私は、まだ結果が出ていないだけだと思っていました。

投稿数が足りない。

行動量が足りない。

継続期間が足りない。

足りないものを埋めれば、いつか成果につながるはずだと考えていました。

でも、成果は0円でした。

増えたのは、投稿を作る作業と、講座仲間からの反応だけ。

私の商品や考え方を本当に必要としている人が、集まっていたわけではありませんでした。

投稿は続けている。

反応も、まったくないわけではない。

それなのに、売上にはつながらない。

私は、何が間違っているのか分からなくなりました。

テンプレートを埋めても、講座仲間と同じ投稿しか作れなかった

私は、教わったテンプレートを真面目に埋めていました。

悩みを提示する。

共感する。

解決策を見せる。

最後に無料プレゼントへ案内する。

書く順番が決まっていたので、投稿を作ること自体は少しずつ早くなりました。

けれど、出来上がった投稿を見返すと、同じ時期に講座へ入った人たちの投稿と、ほとんど変わりませんでした。

使っている言葉も似ている。

悩みの切り取り方も似ている。

無料プレゼントの見せ方まで似ている。

違うのは、名前と写真くらいでした。

同じような投稿が並ぶ中で、読者は何を理由に私を選ぶのだろう。

そう考えたところで、初めて手が止まりました。

売れている人には、すでに実績がありました。

知名度があり、購入者の声があり、その人を信じる理由がありました。

一方の私には、目立った実績も、知名度も、購入者の声もありません。

その状態で、売れている人と同じ投稿をして、なぜ私が選ばれるのか。

説明することができませんでした。

売れない理由を聞いても、返ってきたのは「もっと行動」だった

投稿を続けても売上につながらないこと。

講座仲間と似た内容になってしまうこと。

何を変えればいいのか分からないこと。

私は、コンサルへ相談しました。

けれど、返ってきたのは、方法の前提を見直す話ではありませんでした。

「まだ行動量が足りません」

「考えるより、まず投稿を続けましょう」

という趣旨の言葉でした。

私は、また自分の努力不足だと思いました。

もっと投稿しなければ。

もっとリプを返さなければ。

もっと反応される無料プレゼントを作らなければ。

そう考え、さらに作業を増やしました。

けれど、投稿数が増えても、集まるのは同じ講座や副業コミュニティの人たちばかりでした。

無料プレゼントを受け取ってくれるのも、応援のつもりで反応してくれる仲間が中心でした。

コメントは増えても、相談や購入にはつながりません。

少なくとも私の見える範囲では、仲間同士の反応は増えても、生活が変わるほどの成果を出した人は見えてきませんでした。

娘のためという理由が、間違った方法をやめられない理由になった

副業をやめれば、投稿を作らなくて済みます。

反応を確認しなくてもいい。

結果が出ない自分を責める時間も減ります。

それでも、やめることはできませんでした。

娘に、

「お母さんが何とかするから」

と言ったからです。

あの言葉を、勢いで言っただけにはしたくありませんでした。

ここでやめたら、払ったお金が無駄になる。

毎日投稿してきた時間も無駄になる。

そして何より、娘へまた「できなかった」と思われる気がしました。

けれど、今振り返ると、私は「娘のため」という理由を、間違った方法から降りない理由にも使っていました。

娘のために始めたはずなのに、投稿を作っている間、娘との会話を後回しにすることが増えていました。

娘が進学案内を見ている横で、私は講座仲間へのコメントを返していました。

成果が出ていないのに、

「これは娘のためだから」

と、自分にも娘にも理解してもらおうとしていました。

娘を守るために始めた副業が、娘に我慢をさせる理由になっていました。

毎日投稿や特典を増やさなくても、戦える道があると知った

私は、それまで毎日投稿すること自体を、マーケティングだと思っていました。

テンプレートを埋める。

決められた回数だけリプをする。

無料プレゼントを作る。

反応してくれた人へ案内する。

一つひとつの作業は、確かにやっていました。

けれど私は、

・誰が本当に困っているのか

・その人は、これまで何を試してきたのか

・なぜ、うまくいかなかったのか

・何を言われることに疲れているのか

・何を理由に、私を選ぶのか

を、ほとんど確かめていませんでした。

投稿を増やすこと。

知名度を増やすこと。

特典を増やすこと。

顔や名前を出すこと。

それだけがSNS集客の方法ではないと知りました。

必要なのは、さらに頑張ることではありませんでした。

誰へ届けるのか。

その人が、どこで止まっているのか。

自分の行動のうち、何が結果につながり、何が仲間同士の反応だけで終わっていたのか。

それを一つずつ確かめることでした。

「もっと投稿しなければ」と追い立てられていた私は、その考え方を知って、初めて一度手を止めてもいいと思えました。

コンサル通りに動いても、何を直せばいいのか分からなくなった人へ

毎日投稿を続けても、成果が出ない。

無料プレゼントを作っても、講座仲間しか集まらない。

言われた通りに実践しているのに、何が悪いのか分からない。

相談しても、返ってくるのは、

「まだ行動量が足りない」

「結果が出るまで続けましょう」

という言葉ばかり。

そして最後には、

「私の努力が足りない」

「私には向いていない」

と、自分を責めてしまう。

このブログは、そんな人へ向けて書いています。

私は、成功者としてすべての答えを教えているわけではありません。

娘へ約束した進学費用を、十分に用意できたわけでもありません。

ただ、少なくとも分かったことがあります。

投稿数を増やすことと、必要としている人から選ばれる理由を作ることは別です。

テンプレートを増やすことと、自分でマーケティングを考えられるようになることも別です。

私はこれから、成果0円だった自分の経験を振り返りながら、何を見落としていたのかを書いていきます。

過去の私と同じように、言われた通り頑張っても結果が出ず、立ち止まっている人へ。

次に必要なのは、もっと頑張ることではなく、
今のやり方が止まっている理由を確かめることかもしれません。

「行動量が足りない」で終わらせる前に

私が今取り組んでいるのは、毎日投稿や新しいテンプレートをさらに増やすことではありません。

これまで続けてきた行動の中で、

・何が結果につながっていたのか

・何が講座仲間の反応だけで終わっていたのか

・なぜ必要な人から選ばれなかったのか

・これ以上課金する前に、何を見直すべきなのか

を確認する考え方です。

同じように、SNSコンサルで教えられた通りに動いているのに、何を改善すればよいのか分からなくなっている方へ向けて、私が立ち止まったあとに知った考え方を無料メールでお伝えしています。

投稿を量産するための内容ではありません。次の教材やコンサルへ進む前に、今いる場所を見直すためにお読みください。

「行動量不足」で終わらせず、売れない原因を確かめる

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