中国はあなたにとって、真のユートピアですか?  中国で自分を見つける秘訣! | 毎日エデュケーションの「社会的責任と行動」ブログ

中国はあなたにとって、真のユートピアですか?  中国で自分を見つける秘訣!

4月22日19:00から、毎日エデュケーションの「グローバルひろば」で
グローバルキャリア塾の4月セミナー が開催され、
会社員や学生ら10名が参加した。
(21名の参加予約があったが、雨悪天候のためか参加率は50%・・・)


講師は、株式会社WEIC を設立した代表取締役社長の内山雄輝さん。

WEICは、早稲田大学発ベンチャー企業で、
中国語eラーニングシステムを開発・提供している。
同社は、2008年に上海に現地法人を設立。


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カメラ SP内山さん(右)と参加者


内山さんには、毎日留学ナビの連載コラム にも寄稿して頂いている。

コラムタイトルは、
勝ち組の法則 ~中国で稼げ!ガラパゴスJapanからの脱却~

中国留学や中国でキャリアを、と考えている方は、必読!

ひらめき電球内山さんのプロフィールとコラムはコチラ



        セミナータイトル:

「勝ち組の法則 ~ 中国で勝つ人負ける人~」 



<若き起業家誕生は、苦学生時代の出会いや勤労の賜物!>


・内山さんは、早稲田大学を卒業した2004年に、23才でWEICを起業!
 大学は、ほとんど仕送りなしで、
 家庭教師、運送業、コンビ二など複数のバイトを掛け持ちしながら、
 学費や生活費を捻出した(正直、感心したニコニコ
 しかし、さすがに心身ともに疲労が重なり、
 もっと効率的にお金を稼ぐために、車のディーラーもやったとか。


・それ以外には、特許の調査解析をするソフトウェア会社で

 アルバイトもした。その会社で、社員同様の待遇を受け、

 ソフトウェア開発や営業などビジネスのイロハを学ぶことができ、

 それもWEICの仕事につながったそうだ。


・内山さんは、中国語学科で中国語を勉強し、

 当時の担当教授が開発した早稲田大学の研究成果を利用して

 会社を作りたいという目標を持ち続け、卒業後に実現した!!


・当時は、語学をeラーニングでという概念が、

 日本に定着していないことに気づき、
 「超速中国語」シリーズなどの事業を展開し、

 現在は、上海と日本を頻繁に行き来している。

 事業の詳細は、WEICのウェブサイト を参照。
 


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身振り手振りで、熱くメラメラ語る内山さん




<中国は我々にとってユートピアか>


■単なる消費からサービスへ


・「粉ミルク」(”中国産は危険”)問題があり、
 中国は日本から大量に「安全な」粉ミルクを購入。
 中国の消費者の多くが(貧しい人も)健康維持のため、
 食生活をますます重視している。


・膨らむ中国市場:
 ケータイ電話市場が拡大しているだけでなく、
 「オンライン教育市場」も拡大している。
 中国人の多くは、子どもの教育費にかなりつぎ込み、
 内山さんの友人は、幼児教育事業を起こし、
 3年で売り上げが100億を超えたとか。

 一方、大手の英語学校が、倒産する事例もあるが、

 その代わり、オンラインの英会話レッスンが登場している。



■中国の経済成長と日本企業


・今や、中国が米国を上回り、日本にとって
 中国は最大の貿易相手国になったが、
 中国は日本人をそれほど重要視していない・・・

 「中国に進出している日本企業の、

 中国の経済成長に対する重要性」に関する統計によると、
 4割強の中国人は、日本企業の役割について
 肯定的な見解(日本は重要)を示しているが、
 「何ともいえない」が40%、
 「あまり重要でない・まったく重要でない」が20%弱。


・現在、日系企業が中国に進出する理由で多いのが
 中国に先に進出した日系企業をサポートするためだそうだ。


・日本は、良いモノを作れば売れると思っていたが、
 韓国サムソンには、日本は負けている。
 中国人は、日本のクオリティをそこまで求めていない。


・日本は、中国市場では、あまりマーケティングに
 お金をかけない。これが失敗を招いている。
 中国をよく知らないのに、日本人が中国で
 TOPになっているが、これも失敗を招く。
⇒もっと中国人を信用し、中国での事業展開は、
 中国人に任せるべきだ。


・それなら、日本人の中国での役割は?
⇒内山さんは、中国人スタッフに任せたいから、
 「俺なんか来なくていいでしょう」というと、
 「いや、社長、上海に時々来てよ」という。
 理由は、中国向けに日本商品を販売するなら、

 「日本のブランド」が必要。

 ”日本人はお金もっていて、ちゃんと仕事をやってくれる”と
 いう日本人イメージが、商品販売に必要だという。

 

 また、上海事務所スタッフの士気を高めるためにも
 内山さんが上海に来ることが必要なのだそうだ。
 「でも、業務は、中国人に任せて」が重要だ。




<ユートピアに見える中国、働くあなたに未来はあるか?>


・金銭面、商習慣、価値観などの文化や背景で、
 日本人と中国人には、大きな違いがある。
 この違いを軽視して、中国に進出すれば、失敗する。
 実際、中国進出した日本企業の25%は失敗。


・中国人の「文化」~仲間か敵かという考え方:
 (内山さんは)中国人をTOPにすればうまくいき、
 中国人も、(内山さんとは)血はつながっていないが、
 内山さんを「仲間」としてみてくれる。


・中国人は、1人でも生きていける能力を磨きたいと思う
 「自立主義」の人が多い。
 一方、日本人は往々にして、”皆でやることに満足する”

 「組織主義」者が多い。




<現地採用:働いていくらもらえるのか?>


・日本人管理者と中国籍労働者の給料の格差があり過ぎるのは問題だ。
 現地採用の場合、日本人も中国人も一緒。
 今や中国人の方ができると評価される時代。


・日本人で、中国語が多少話せても、キャリアやスキルがなかったら、

 現地の人と同じか、それ以下の給料だ。
 内山さんが知っている中国にいる日本人の最低の給料は1500元。
 一方、ある外資系企業の日本人(40~50歳)で30,000元(約40万円)。


・日本人だからと重宝されるのは、だんだん減少。
 自分の上司が中国人を状況は、ザラだ。



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<あなたが永続的な成長を遂げていくために>


●中国で働くメリット&デメリットを理解する:
・中国は日本人にとって、ユートピアではない、

 ユートピアとなるかは自分次第。
日本が合わないと感じて中国に行く人は中国でも失敗する。
・チャンスの宝庫、危険の宝庫、自信喪失の宝庫、だけど夢の宝庫!


●採用と紹介会社の選択:
・自分のライププランを自分で明確化し、忍耐して、夢の実現を目指せ!
・信頼の置ける中国の紹介会社を探せ


●教育・感性:
語学は基本、人の考えを感じる感性を養え
・日本人としての誇りを忘れるな!




<パネルディスカッションで、WEICの社員お二人が加わった!>


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白板の右側が、太田さんと森谷さん



男の子太田さん:

  「ウチに来いよ。もっとグローバルに仕事ができるよ」と

  内山社長に誘われ、転職。太田さんは、次のステージの

  目標を立て、それを口にしている。メールの署名欄にも

  my goalを書いている。そして、そのゴールが仕事で 

  実現している。WEICでは、自由に仕事をさせてもらっている。



男の子森谷さん:

  ・WEICで仕事をしたいとTELをして、断られた森谷さんだが、 

   諦めなかった。メールでもう1回アプローチして、

   ついに、内山さんと太田さんの面接を受けることができた。

   そして、採用され、WEIC上海事務所の立ち上げに関わった!


  ・中国での経験で一番難しいのは、人の見極め。

   ホンモノとニセモノを見極めることは、日本人1人では無理。

   中国人のサポートで、見極めることができた!


  ・中国人は、”見栄”が好きで、メンツにこだわる。中国人と

   交渉中は、この見栄とメンツの数%単位の調整が必要!

  

  ・森谷さんがWEICに転職する際にいろいろ調査した。

   似たような事業をおこなう会社はいくつかあったが、

   最終的には、「創業者の内山さんが魅力的、すっげぇ」と

   感じて、どうしても就職したかったと、内山さんにほれ込んでいる。




<アンケート結果の抜粋>


男の子中国人がどうとか、中国がどうということよりも、
 今の自分にとっての「人生」「生き方」のヒントを
 考えさせてもらう内容でした。大変満足。【20代男性】


男の子本で読んだだけだったので、いかに自分が知らないかを
 痛感させられました。グローバルに活躍することの
 大変さを思い知らせました。大変満足。【20代男性】


男の子中国ビジネスの実体と中国人の性格、ビジネスをやる上での

 大切な事などが聞けてよかったです。日本人の誇りを忘れないように

 したいと思います。大変満足。【20代男性】


女の子大変深い話が講師、その他の方から聞けて大満足でした。

 本当にきれいごとではなく、思っている・感じていることを
 話して頂けてよかったです。【30代女性】


男の子イベントのイメージと講師の話の内容がやや違っていたのが
 少々残念でした。しかし、実際は、実例を話してもらった分、
 有意義であった。また是非一度お話を聞きたいと思います。
 【30代男性】