こんにちは

2023年12月のおはなしです。


 11月30日、診断結果を聞くために妻が単身赴任先まで電車移動。ここに単身赴任して2年弱、妻がくるのは初めて。もしかして冷えた夫婦関係?びっくり爆笑そんな事ない?


 ターミナル駅まで迎えに行って昼食。台湾小籠包の名店。チャー飯が予想より盛りがよく頼みすぎだが美味い。ちょっと苦しいがいつもより多く食べられた。気心知れた人(妻をこう言ってはいけない?)と一緒にする食事はやはり楽しいし食も進む。



 もっと早く単身赴任先に、こんな理由ではなく、来てもらって色々な所に一緒に行けたらどれだけ楽しかったことか、ちょっと泣けてくる。私が健康ならこの先それも可能だつた。笑い泣きおそらくこれが最後。



 11月のことだが、S医院の診察日の合間に、Kクリニックで大腸内視鏡検査を実施していた。20年前ぐらいに一度大腸内視鏡検査をやっているが、この時に比べてすごい圧迫と苦しさがあった。今にして思えば、多分腹水のせいだったと思う。

 この日に診断結果を伝えられるというので訪問。「荒れている部分が3箇所ぐらいあった。検体も調べたが悪性のものではないとの結果だった。」そうですか。で終わりでも良かったけど、Kクリニック抜きでこれまでわかった検査結果を説明した。「横行結腸のこの荒れてる部分、膵臓に近いんですよ、関係あるかも知れませんね。紹介状用意します。」なにを今更?もう紹介されとんじゃい。自分に都合の良いところしか聞いてねーのか。ムキーとは心の声で、最初の一歩にこのクリニックを選んでしまった自分の運の無さを思いながら「ありがとうございました」(さようなら)


 夜ご飯は、消化に良いうどんということで、丸亀製麺。ザルうどん並と天ぷら一個で腹一杯。ちょっと前まで、うどん大盛り天ぷら3種+時々いなり。が当たり前だったのに。



A病院診断結果12月1日

 速やかな検査スケジュールを組んでくれた担当医による告知。


膵臓がん

膵尾部に腫瘍

肝臓に転移あり

腹膜播種あり

腹水は癌性のもの


可及的速やかに治療を開始することをお勧めします。


Q:ステージは? 

A: 転移がある時点で4になります。

Q:余命は?

A:治療方法は化学療法になりますが、合う合わないで個人差が大きく、今の状況ではなんとも言えません。

Q:膵臓癌ステージ4の余命中央値を参考にして良いか。 

A: (渋々)まあそうですね。

Q:地元に戻っての治療を勧めるか?手術等1日でも早い方が良い処置があれば、それを行ってからの転院も検討するが。

A: 手術や処置はありません。化学療法がメインとなります。最低週に一度の通院が必要になるので、それが出来る場所での治療をお勧めします。


 この時、腫瘍の大きさ、悪性度、腫瘍マーカーの数値等の説明は無かった。

きっと、データは用意するので細かい説明は転院先で、という事だったと思う。


 告知の感想

 「最悪の状況を想定しておかないと、告知された時に心の平静を保てない。だから最悪を想定しておく。最悪じゃなければ儲けもん。」と前夜に妻に伝えていた。告知内容は、まさに想定した最悪の状況➕肝臓転移だった。ガーンえーんえーん

 自分としては3か月かな。と。


 担当医から紹介状の宛名=転院先を決めてほしいとの依頼。「後日のが良ければ郵送も出来ます」と言われたが、今日は金曜日、週末には地元に戻り、月曜日には転院先に訪問したい。もはや私の頭の中はこれ以上手遅れにならないよう治療開始したい、との思いだけ。担当医が画像データ等を焼き込む間に決めておくことになった。

 「実は〇〇市の出身なので、病院名を言ってもらえば大体分かりますよ。」担当医

「えー!私の実家、〇〇市ですよー」私びっくり

 地元ネタで盛り上がれそうな偶然だが、この状況では盛り上がれず。担当医もこれ以上個人情報に踏み込んでほしくない&忙しいんですオーラ。

「先生、Bセンター、C病院、D病院のどれかを考えていますが、お勧めはありますか?」

「あ、それだったらどれでもこの治療に充分対応できるので良いと思いますよ。もうちょっと資料準備に時間かかるので待合室で考えて受付に伝えて下さい。」

 やっぱり最終的には自分で決めさせるのね。えー

 すでに老眼が進んだ眼でスマホを検索する。なにを基準に選べば良いかわからない。まあ、こんなことなれてるやついないよなー。

膵臓癌の扱い件数などを見て、なんとなくBセンターは外し。CとDは悩みどころ。自宅エリアでは、恐らくCかDかで迷う人は多いと思う。妻に協力して貰うことも多くなると思うので、通院しやすいDに決定。

 

 ありがとうA病院。初診から確定診断までスピーディーでした。


仕事

 即刻、有給を使っての治療開始を認めていただきました。感謝、感謝。


家族

 自宅にいる次男に電話で伝えようとしたが、妻から、受験を控えてメンタルが大事な時期だからとストップがかかった。

 一人暮らししている長男に電話。わかったという声が鼻声だった。暫くして、折り返し妻に電話してきた。今から単身赴任先に会いに来たいと。布団も無いし、来れるなら明日の朝来てもらう事にした。


移動

 取り急ぎ必要な身の回り品を宅急便で送りつつ、車にも出来るだけ詰め込んだ。長男を呼んだのは、この作業に加えて、途中車の運転を変わって貰う皮算用だ。私の車は普通車だが、普段コンパクトを運転している妻にとっては大きい車ということになり、恐らくこの状況でも運転は拒否される。

 帰りの移動は、途中まで自分で運転し、最後はペーパードライバーの長男の運転に少しビビりながらも、家族旅行のように楽しかった。コロナ前に年1,2回していた家族旅行を思い出す。ここに足りないのは次男だけだ。どうせなら高速を途中で降りて、観光しながら行きたいぐらいだ。車のシートポジションは腹水に優しい。ここに足りないのは次男だけだ。



我慢して下手な長文を読んで下さったあななた。

ありがとう😊ございます。