相棒(白ネコ)が居なくなってから

初めての年を
迎えました


そして
昨日14日は
相棒の月命日


相棒が元気な頃は

 ※(注)瓶の注ぎ口は
アルコールを舐めてしまわない様に
洗っているので安心してね



新しい年に
乾杯しながら




いつも相棒と一緒に寛ぎながら
過ごしていました





今年は
一人での年末年始





相棒の御供えに
【栗はい箸】を添えてみました



博多のお正月は
【栗はい箸】という
栗の枝の皮付きの箸を使い
食事をします

栗の実は
古代から神様へ捧げられる
神せん(御供え物)
栗の木は
幸福をもたらしたり
神が来るという言い伝えが
あるそうです

今でも鉄道の枕木や
家の土台にも使われる程
木質も丈夫な栗の木にあやかり
新しい1年
健康に過ごせます様にと
師走に栗の枝を削りながら
願いを込め
箸を作る



煮沸消毒した後


乾かし




数日間
神棚に供え清めます



新しい年を迎え
正月は
普段の箸を休めて
【栗はい箸】で
お雑煮やお節を頂く




お椀などの
漆負けを防いだり
お雑煮の
粘り強い餅を頂く時
餅が
箸にまとわり付きにくく
食べやすかったり
箸で餅を掴んで
「餅を延ばす(のばす)」が
「延う(はう)」に変化し
繰り延う(くりはう)=たぐってのばす
状態を表した事や


粘り強い餅で
箸が折れてしまうのは
縁起も悪いので
木質が硬く丈夫な
栗の箸を使う事から
「お雑煮用の箸」と
言われたりもしています


お雑煮だけではなく
正月に
この箸を揃えて使うと
「栗と栗を合わせる」
万事繰り合わせが良い
(まんぐりの良か)と
1年のやりくりが
上手くいきますようにと
縁起担ぎに
博多の正月の
祝い箸として使われています


正月3日間や1週間位は
何度も洗い使うのですが

正月だけではなく
「長寿を祝う箸」として
1年間使い続けたり
「子供のお喰い初め」の時にも
使われたりします

両端が細く削られている物は
一方を自分が食事をする為
もう一方には
神様が宿り食事をするそうです


【栗はい箸】の箸袋に
使用する人の名前を
書いたりするのは
その人が
神様に守って頂ける様に
願いを込めたり


でも今は
博多近辺でも
【栗はい箸】を知らない人が
ほとんどで


知っている人と
こういう話が出来ると


何だかそれだけで
すごく
嬉しかったりするのです