14日
今日は相棒の月命日

最近
何度か太宰府へ行った時
【旅人】という電車の

5号車の中の
ちょうど真ん中の3号車に
お願い事を書いて投函する
祈願箱が
設置されているのを見つけました


祈願箱には入れず
直接
桜の社紋の【竈門神社】に
行ってみたくなり
お願い事を持ち
神社へ向かう事にしました
※直接お願い事を持って行ったら
金平糖を頂きました


西鉄太宰府駅の側のバス停から
100円バスの
【まほろば号】に乗り

太宰府政庁の鬼門にあたる場所
宝満山の麓
太宰府天満宮の北東へバスに揺られ緩やかな坂を登り

【竈門神社】へ到着

【竈門神社】は
「縁結び」「方除け」「厄除け」の
神社


主祭神は【玉依姫命】
魂(玉)と魂を引き寄せる(依)

男女の良縁だけでなく
友人、家族、仕事などの
縁結びの神様

石の鳥居をくぐり抜け
境内までの参道の
石段を登っていくと
左側に
【式部稲荷大神】の
赤い鳥居の群れが現れる
吸い込まれるようにくぐり抜けると
可愛いキツネさんがお出迎え

参拝し
元の道に戻り
また石段を登って行くと
右側に
一頭の【神鹿】さんが
人懐っこく近付いて
珍しそうに私の事を眺める

可愛い

しばらく鹿と一緒に過ごし
石段を登りきると
視界が広がり

正面に本殿
 手水で清め
本殿の左側にある
【水鏡】を覗き込んで
顔を映し
心の中を清めて
本殿にお参りする

本殿の右側にある
【愛敬の岩】
目を閉じて
左の岩から右の岩へ歩き
無事に辿り着いたら
恋が叶うらしい
とりあえず挑戦

【再会(さいかち)の木】
願いが叶う様
この木に向かって祈る
再会の木の右側に
願いが叶った人達が納めた
たくさんの
赤い糸が結び付けてある

私もこれから
ガラス張りの社務所で
【旅人】の電車から持ってきた
お願い事を巫女さんに渡し
【むすびの糸】と
可愛らしい
ツガイの干支の絵馬も
手に入れました



赤い糸
足首に身につけたのだけど


切れてしまいそうだったり
ダルダルにたるんだり
引っ掻けたり
「再会の実」を
踏んでしまったりする


ミサンガの様に
全部を編んだら長さが足りない

この赤い糸を
切る事もなく
再会の実の飾りの結びも
ほどかずに

何度も何度も編み直して
やっと出来ました‼

これで安心


願いが叶った時
この糸を返しに
再会(サイカチ)の木の元を訪れよう



「また相棒に会いたい」
「もしも生まれ変わりがあるのなら
私の元に戻ってきて欲しい」
でも
そう思う資格が私には無いと
思うように
なってしまっていたのは



癌と闘っていた時


なるべく
相棒にきつい思いをさせたくなくて
負担にならない道を
懸命に選んで
命を繋いでいた事を

批判する人も現れました
その言葉が
強かろうと
柔らかな言葉だろうと


周囲には
普段通りの私に
見えるかも知れないけれど
私の心の中は
長い時間寒さで
口も聞けない位凍えて
動く事もできない状態でした
その私に
いきなり氷水を浴びせ掛けた


その氷水を掛ける勢いが
強かろうと
弱かろうと
後からフォローしようと
結果は同じで

1度
放たれた言葉は
消すことは出来ない

もし相棒が
他の誰かの元で暮らしていたら
去年の暮れに
もっと楽に旅立つ事が出来たんじゃないかと

私は
最近まで
一人でずっと苦しんでいました



竈門神社で
再会の木の前に立った時

「相棒に会いたい」
自然に心がそう思い
たくさんの
相棒との思い出が次から次へと
心の中を巡りました

癌になってから
相棒が亡くなるまで
私達は
猫の平均寿命以上の
凝縮した沢山の思い出を作りました

たぶん
相棒は
世界で1番
色んな種類のゴハンを食べた
猫だと思います



普段危ないからと
出る事の無かったベランダも探検し

夜中にコッソリ
マンションのエントランスや
非常階段も一緒に散歩しました


沢山の音楽を聴いたり
TVを観たり 
いろんな花の匂い
拾ってきた鳥の羽

相棒はキツいながらも
「今度は何!?」と
期待した目で
いつも私を見ていました

亡くなる前日
通院で相棒の負担にならないよう
1番信頼できた
近くの動物病院の先生に
自宅へ診療に来て下さる様に
お願いしました

相棒は先生達を見て
まるで
人が喋っているように
「うにゃうにゃうにゃうにゃ…」
と長く呟いていました

「何でココに居るんだ?(先生と看護師さん)」って言ってるみたいだと
皆で笑い
和やかな時間を過ごしていました

次の日相棒が
トイレを済ませた後
いつもの様に蒸しタオルで
相棒を拭いてあげている途中に
相棒は亡くなりました

相棒は最後まで
蒸しタオルを代えに行った私を
目で追ってくれていた様です


リアルな人達の言葉が
辛く私を苦しめた
でも
ブログで繋がった方々の
コメントの言葉がじんわり染みた


相棒が癌になってから過ごした日は
誰が何と言おうと
相棒にとっても
私にとっても
決して無駄な時間じゃない

私のしてきた1つ1つの決断は
無意味なんかじゃ無い


そう思いながら
竈門神社の石段を降りていました