1/2(月)相棒(白ネコ)の左側の麻痺が
酷くなってきました

左前足が伸びた状態で
歩く時も思う通りに歩けない
首も左に傾いたまま
コントロールきかず
相棒自身が戸惑って私を見ていました

首の後ろの腫瘍も徐々に大きくなり始め
癌細胞が
神経の方へ
進行している様でした

水も飲もうとしない
ゴハンも食べようとしない

病院は年始でお休み
夜間救急動物病院へは
前日行ったばかり
点滴しか対処出来ず


自分で何とかしなければ


水分だけでもとって欲しい
水が入った器を
口の前に持っていくけど
匂いを嗅ぐだけで
飲んでくれない

ウェットのゴハンを作る時
マグロとササミを茹でた出し汁を
あげてみましたが
これも
飲んでくれません


少しのササミとマグロと玉子の黄身
鰹節といりこを香り付けにし
上から出し汁を
汁だくに掛けてみました
よかった
とりあえず飲んでくれた

水だけを飲むよりも
栄養はあるけれど

でもそれだけでは
この先もたない
どんどん弱っていってしまう

何か食べてくれる物を作らなければ…


魚は
スズキ、太刀魚、ヒラメは
糖質ゼロ

スーパーで
ちょうどヒラメを見つけました
茹でて
ウェットのゴハンを作ろう


家に持ち帰った物は
いつも必ず
相棒に見せています
あれだけ何も食べず
グッタリしていた相棒が
ムクッと起き出し
鼻をスンスンさせながら
くい付いてきました


青魚は生で食べさせてはダメらしいけど
ヒラメは…少量だと良いみたい
本当は生より
茹でた方が良いのだけれど
今日は全然何も食べようとしてくれないし
少しだけならと
一口ちぎって
あげてみました


残りは茹でようと
台所へ向かうと


私の後を
ヨロヨロ追いかけて
「もっとくれ」とせがみました

ある程度食べさせると

相棒は満足げに毛繕い

満足したのはいいけど…まずいな
生魚を食べ過ぎるとあまり良くない
ビタミンB1を壊す働きもあるらしい
ビタミンB1欠乏症になると
体調不良になる
今でさえ弱ってるのに


糖質ほぼゼロで
ビタミンB1が取れる食材をひたすら探す
そしてたどり着いたのが
鶏レバーと枝豆

茹でて、すり潰し
万能出し汁を掛けてみる
あんなに刺身に食い付くとは思わなかった

でも
何も食べず衰弱していくのも
見ていられなかった
もう
どっちがいいのか分からない


ビタミンB1だけではなく
レバーや枝豆は栄養成分的に優れている
少量なので糖質もほとんど無い
「お願いだからこれも食べて」


最初は慎重に匂いを嗅いで
ためらったり
食べようか迷ったりしたけれど



一口舐めてみて
気に入ったのか
ムシャムシャと
食べてくれました

その勢いで
私の手作りのカリカリも
食べてくれました

刺身のお陰で食欲復活

1日の
トータル栄養バランス的には
とりあえず
良かったのかな



1/3(火)相棒の左側の麻痺は
さらに進んで
歩くのが辛そうで

とうとう
テーブルの上に登れなくなってしまいました
常に左前足を伸ばし
座っていてもユラユラして
私をしっかり見る事が出来ませんでした


「無理しなくて横になっていていいんだよ」


日に日に弱っていく相棒の
お腹や背中、顔や喉元を
撫でていたら

あれほど
相棒の前では泣かないと決めていたのに
涙を止める事が出来ませんでした

限界でした

でも
こんな状態でも
相棒は私の手作りのゴハンを
美味しそうに
食べてくれました

トイレと食べている以外は
ほとんど横になっている状態

たまにいろんな所に
(冬になると部屋の何ヵ所か作ってあげる洞穴)
移動する度に
毛布を掛ける為
相棒を追いかける
そして
そこで一緒に横になる


ただ呼吸をしているだけで
ゴソゴソと少し寝返りをうつだけで
ただそれだけで幸せで


普段
相棒はご機嫌な時
喉をゴロゴロ鳴らすタイプではないけれど
嬉しそうな時
喉の辺りを触ると
ゴロゴロ…と力強く振動させているのが
指に伝わっていました

ほとんど寝たきりだけど
具合が悪い時の
身体ごと震わせるゴロゴロ音とは違う
喉を撫でた時に
喉辺りだけのゴロゴロ…が指先に伝わると
寝たきりでも
今、ご機嫌なんだなって



これ以上
麻痺が酷くなると
私の事分からなくなるのかな


私の匂いも
私の撫でている感触も
私の声も

相棒には届かなくなるのかな



そして
今日は仕事始め
私が家に帰るまで
…どうか
待っていて