<時間をかけて調査すべき>


元イタリア首相でACミランのオーナーでもあるシルビオ・ベルルスコーニ氏が、イタリア国内を騒がせる不正疑惑スキャンダルについて、もっと時間をかけて調査すべきだと語り波紋を投げかけている。


ANSA通信のインタビューに答えたベルルスコーニ氏は「プロセスがないがしろにされているように見える。確信を持って判決を下すには、きちんとした捜査と公判を経ることが不可欠だ」と語った。さらに続けて「もし具体的な事実があるならなおのこと、プロセスを省略してはならない。そうでなければ関係するすべての人間にダメージを与えてしまうだろう」と、今週にも結論を出そうという裁判所に苦言を呈した。


ベルルスコーニ氏が有するACミランも、今回のスキャンダルの当事者となっている4チーム(ユベントス、ミラン、フィオレンティーナ、ラツィオ)の1つ。すでに検察当局からはセリエBへの降格を求刑されている。この裁判はW杯期間中である6月29日に開かれて、7月7日に閉廷。今週中に判決が下されることになっている。

当初は欧州チャンピオンズリーグとUEFA杯の出場チームを確定するため、イタリアサッカー連盟は6月末をデッドラインと定め、公判に協力していた。しかし現状ではいまだ判決は下っておらず、セリエAの05-06シーズンの順位も決まっていない。イタリアサッカー連盟のグイード・ロッシ会長によると、もしこのままずれ込んで行くとすれば、欧州カップ戦を戦うチームも裁判で決めなくてはならなくなると言っている。求刑どおりであればもちろんユベントスとミランは欧州チャンピオンズリーグに出場できない。しかし繰り上げての順位で出場権を与えるのか、それとも現順位のまま出場権を返上するのかもまだ決まってはいないのである。


検察当局の求刑はこうだ。まずスキャンダルの中心にあるユベントスはセリエC以下のディビジョンへの降格と過去2シーズンで獲得したタイトルのはく奪。また、関与が疑われているACミラン、フィオレンティーナ、ラツィオはセリエBへの降格と勝ち点をマイナスにしてのシーズンスタート。いずれのチームも、大きな代償を払うこととなる。

また、25人にのぼる連盟の職員、レフェリーには八百長と背任の容疑が科せられており、関係者は軒並みサッカー界から追放処分となるだろう。


ベルルスコーニ氏は、下部リーグへの降格と欧州カップ戦へ除外処分の求刑内容に対し「不条理に選手とファンを巻き込んで刑罰を与えてしまうことになる」と警告する。
「行われた犯罪に対して処罰を与えるのは正しい。連盟職員やレフェリーは実際に罪を負うべきだ。しかしチームの場合、より公平なプロセスの後に判断しなければならない。そうでなければ関係していない選手やファンら多くの人を巻き込んでしまう」


※W杯ドイツ大会で優勝したイタリア代表23人のうち、13人がスキャンダル当事者となっているチームに所属している。


検察官によると、ミランの容疑は特定の試合に有利になるよう連盟職員に働きかけ、審判を割り当ててもらったというもの。その役割を担ったのは元クラブ幹部レオナルド・ミアーニ氏だが、当時の副会長ガッリアーニ氏もその取り引きを承認していたと見られ、検察はガッリアーニ氏を背任容疑でも告訴している。


ミランの弁護士マルコ・デルーカ氏は、ミアーニ氏が単独で動いていたものであり、すべての原因がクラブにあるというわけではないと先週法廷で述べていた。
「ミアーニ氏が連盟への接触していることに対してガッリアーニ氏やクラブは知らされていなかった。つまりクラブが関与しているわけではなく、あくまで個人の容疑にすぎないということだ」


ベルルスコーニ氏は自身のクラブを他のクラブに巻き込まれた哀れな犠牲者と呼んで、繰り返し無罪を主張している。はたして判決はどう下るのか? 極刑となった場合、ベルルスコーニ氏は受け入れるのか、上告するのか? W杯優勝の熱冷めやらぬイタリアは、これから激震に見舞われることは確かだ。 (AP)


ちなみに、


イタリア・サッカー協会の会長はW杯で優勝しても恩赦はないとのこと


協会のグイド・ロッシ臨時代表は不正疑惑が持たれたユベントスなどの処分について「W杯に優勝しても恩赦ない」と語った。

7日に「国民の多くは恩赦を望んでいる」と語ったマステラ法相の発言にくぎを刺した格好で、ロッシ臨時代表は「サッカーをクリーンなスポーツに立て直すためには恩赦は全く違ったやり方」と語った。

不正疑惑に関する裁判は今週中に判決が下される予定だそう


<ミランのガットゥーゾとジラルディーノはB落ちでも残留?>


ミランに所属するイタリア代表MFガットゥーゾとFWジラルディーノの両選手は、一連のスキャンダルによってセリエBに降格してもクラブに残留する意向であることを明らかにした。

W杯優勝に貢献したガットゥーゾとジラルディーノだが、ガットゥーゾは「オレはミランのユニフォームにプライドを持っている。昨日もガッリアーニ副会長と話をして、『ガットゥーゾはどこにも行かない』と繰り返して言った。この数ヶ月間ミランについて色々言われているが、オレは他のクラブと比較なんてできないと思う。ダメージを受けたなんて感じていないし、この2シーズンも全力で戦ってきた」と語った。

一方、ジラルディーノも「確かなのは、僕の未来はミランとともにあるということだ。僕はこの素晴らしいクラブに加わり、ここのユニフォームを着るようになった。僕の目標は、このチームで勝利を得ることなんだ」とコメントしている。

ジラルディーノとミランの関係はW杯中により深まったようで、「チームメートのコスタクルタやマルディーニと違い、24歳で世界チャンピオンになれたなんて信じられないよ。彼らは素晴らしいカンピオーネだし、大会中も励ましの言葉を送り続けてくれた。いちばんの思い出であるアメリカ戦でのゴールは忘れないけど、ドイツ戦でのデルピエロへのアシストも素晴らしかった」と続けた。(MP WEB)



セリエA今期どうなるのでしょうかね。レベルは確実に落ちるだろうな~、インテルが補強しすぎなように感じるのは気のせい? コメント短! (笑)