朝、航空会社にフライトの延長の電話をするとOKだったので
10日後くらいに、長めに延長しておいた。


朝、宿のレストランに行くと
アグラから帰っていたのかSP(イギリス)が居たので

朝食を一緒に食べた。



SPはアグラ行きの電車内での写真を見せてくれた。


彼は、私が乗った3A席より、さらに人が多い(安い)席に乗ったらしく

写真には、フレームいっぱいに人が写りこんでいた。


そして人ごみの真ん中で、拍手をするSPが居た。



これは何の写真なんだろう。



聞くと、電車の中ではインド人達がダンスをしていたらしく

それを見て、自分は踊りこそしなかったけれど、

手拍子をしていたんだそう。



私は、電車の中で、勝手にダンスパーティが開かれている事にも

驚いたが

SPが写っているという事は、別に撮影者が居たはずで


この混雑の中、誰かに写真を求めるSPも凄いと思った・・。




それから近くに、日本人男性で、旅慣れた感じの人が居たので
話し掛けたら、彼はインドに来たのは3回目らしい。


3回なんて、もうベテランの域だ。


そう思うと彼の話すこと一言一言がベテラン染みて聞こえた。



北部の町について聞いてみたら


「良い所だよ。バスのチケットもその辺の店で購入できるよ。」と



さらりと教えてくれたので、またベテランだなと感心した。


もっと色々聞きたかったけど、彼はそのまま別の宿に行ってしまった。

去り方もベテランっぽかった。



そして、以前ショッピングに同行したJ(イギリス人)と

M(日本人)もやって来て、一緒に食事をした。



SPは、帰国日との関係で、北部には行かないというので

結局私はここで彼と別れることになった。


思えば、同行したのはたった数日なのだけれど、
随分お世話になった気がして、楽しかった日々を思い出す。


ちょっとしんみりしていたら


SPが 「グッバイ、M」と言った。


普通に




結構、あっさりしてた。





外国人って、色んな意味で”出会いや別れ”に対して冷静だと思った。



あっさりな、お別れをした後
私とMで、北部行きチケットを探す事にした。


最初、駅のオフィスに行き、北部行きのチケットを探したけれど

時間が合う列車がなく、予約が出来なかった。


次の手段としてはバス。



手近な店(代理店)で買わず、

正式なバスのオフィスで購入するのが一番の得策。

ただ、もうオフィス探しも面倒になったし、

さっきのベテラン日本人男性も大丈夫だと言っていたので

代理店で買う事にした。



代理店と言っても、

小さな部屋に、ただ机と椅子があるだけで、

店に入ると数人のインド人が、わいわい話しかけてきた。

2人の客に対して、6,7人の店員が喋りかける。多いなー。

これが日本だったら、騒々しく感じるんだろうけど

ここはインドだ。



相当に騒々しかった。

1人が2人分くらい喋る。




結局、チケットはダラムシャーラ行きを購入。


ダラムシャーラは、ここデリーから北にあり、バスで16時間。
遠いけれど、チベット自治区でもあり

その風貌を見られるのと、北部ということで涼しく過ごしやすい。


値切って一人600ルピーで購入出来た。


それからチケット売り場のインド人に

一緒に写真を撮ってもいいか?と聞かれたので

了解すると、携帯のカメラで撮り始めた。


が、何故か、もぞもぞして、シャッターを切らない。


後で、撮った画像を確認させてもらったら
写真じゃなくて、動画だった。


カメラに向かって微動だにしない私とおじさんの動画。


シュールすぎる


それでも本人は満足だったらしく


「こんなの、妻に見せたら大喧嘩になるぞ!」


と言っていた。

この動画を見て、インド人妻は嫉妬するのか??



なんだか謎だった


そして「君はいくつなの?」と聞かれ


「二十歳だよ」とにこやかに返したら


さっきまで笑っていたおじさんが真面目な顔になり



「そんなはずねーよ・・・。」と呟いた。



そんなに冷たく否定しなくても・・・。




でもおじちゃんたちは陽気で面白い人だった。





宿に帰ってぼんやりしていると、


携帯に着信があった。




「もしもし?(日本語)」



男の声だった。

このインドで、日本語を話せる男、


そして私の番号を知っている人なんて


1人しか居ない。




それはあの男、

私から小銭を巻き上げ


既婚者しかも子供有りなくせに


アイラブユーとかぬかして


(初日はちょっと信じちゃったし)


日本人なら簡単にゲットできると


思ってる


ロン毛でナルシルトで


話題といったらシモネタばかりの


勘違いきも男


S! ばーかー!(自重)



よくも、ぬけぬけと電話してきた。



コノヤロー!!


「あんた今、どこにいんのよ!!」


と言おうとすると、先に、電話越しから

Mだけど。」 と聞こえてきた。

あ・・・Sじゃない。


Sじゃなかった。

そうだ、昨日日本人に会って

番号交換したんだった。


Mはアグラから帰ってきたようでした。


夕飯もまだだったので、食べに行く約束をして外出。


藤原紀香が入ったと言うレストランに入って


けっこう豪華な食事をした。



そして、ライスを頼んだ時




ウェイターが


「スペシャルに変えておいたから!」


自信満々に言うので


何のことかと思いきや


普通のライスが、スペシャル(チャーハン)に変えられていた。



そして料金はしっかり上乗せされてる。




勝手にスペシャルにするなー。(涙




インド人は、全ての行動をコントに変えていく能力があるらしい・・・





インド旅行記 M子の一人旅 -gohan
ちなみに、水色のポットの中に

スペシャルライスが入っています。


手前の丸い皿の物は、春巻きです。


それから、Mの予定を聞くと


デリーから更に北部の街に行こうとしているらしい。


私とSPも、北部に行きたいとは思ってたので


出来れば便乗したい。



とりあえず、明日の朝、


フライトのチェンジ(延期)が出来るか確認して


返事をすると言って、その日は別れた。




そういえばSPの姿は見当たらなかった。


まだアグラに居るのかな。




朝、11時頃、昨日のホテルに行く。

入ると、オーナには話しが行っていたようで、


彼は私の顔をみるなり、免許証を渡してくれた。


一応、聞いた。


「どうして、あなたがこの免許証を持っているの??」


「インドではそういうものなんだよ。問題が解決したら、免許証は返すつもりだったし。」


と言われた。


それは、オーナーが善意でやった事なのか、


ただ5000ルピーが欲しかったからなのか、

分からなかったけど、それ以上は何も聞かずに、ホテルを後にした。



なんていうか


インドってむちゃくちゃだな。


何の権利も無い人が、口実だけで免許を没収したり出来るんだ・・。




それから朝ご飯を食べて、Kの会社に行った。


免許証をKに返し、ボスはまたKを雇うと言っていたので


これで全部解決したという事になった。




私は早く帰りたかったが

ボスが、「君は私のファミリーだ。


今日、私の家に招く。ランチでも食べないか?」と言っていた。


さっき、朝食を食べたばかりだし


申し訳ないけれど私は他人の家では、食べ物も飲み物も一切口にしない。


と断ると


「構わないよ。ただ、自分の家族に会ってくれ。」と言われた。


インドでは良く、誰かを家に招待するって聞くけど


やっぱり危ない気もするので、断る。


いやいや来たまえ、というボス。


じゃぁ一人じゃ嫌なので、ここに居るドライバー全員招待してくださいというと


彼は、OKと言っていた。


で、結局私は10分後にはボスの家に連れられ、


彼の娘とおしゃべりし、スナック菓子をつまんでいた。



あれ?? なんか私、


またインドマジックに流されてる気が・・・。


もう、いいや・・。



ボスの娘はかなりの美人で、小さな顔に大きな目と綺麗な鼻を持っていた。


日本でだったら余裕でアイドルになれるんだろうなって思った。


年齢を聞いてみたら


「いくつに見える??」と逆に聞かれ答えに困る。



とりあえず、「年齢不詳。」と答えた。


すると彼女は「17歳よ。」と言うので


「若いねー!」と 返すと、なにやら納得行かない顔で


「でも、あなたさっき年齢不詳って言ったじゃない。


なぜ今は、若いって言うの?」


確かに。あまり考えずに発言したので、前後で発言に食い違いが出ました。


なんだか彼女にはたじたじになる。


「えっと、 美人は、幼くても年とっても美人なんだよ。」


よく分かんない返しをしてしまったけど


彼女は、美人という言葉に満足したのか


それ以上は聞いてこなかった。



それからしばらくしても、誰も来る気配が無いので心配になり


ボスに聞いてみると


「他のドライバーは今、カレーを作っているよ。



出来上がったら会社で君も一緒に食べるといい。」


と言われた。


だから、1人じゃ嫌だから、


ドライバーを全員招待してって、あれほど・・・・!!(涙)


なんかどんどん話しが変わってくるのだけど


もうどうでも良くなっていた。



それから、カレーが出来るまで、ボスは私を観光に連れて行くと言っていた。


私は、断らなきゃ、と思いつつも・・・。数分後には


ボスの運転するバイクの後ろに乗って


デリー観光していた。


何故流されてしまうんだろう・・。次回は絶対断る!と心に決めた。



カレーが出来たようなので、会社に戻った。


カレーは辛かったけど美味しかった。


食事中、ボスが


「君が気に入ったなら、Kと結婚しても良いよ。」と言っていた。


というか、


そんな事、一言も言ってないし願ってない。



インド人は、理屈よりも思い込みで生きているんじゃないかと思った。


とりあえず、その後は早めに宿に帰った。