11.5/25



緩和ケアの定義

世界保健機構(WHO)は2002年に次のように定めた。

緩和ケアは、生命を脅かす疾患による問題に直面する患者とその家族に対して、痛みやその他の身体的、心理的、社会的な問題、さらにスピリチュアル(宗教的、哲学的なこころや精神、霊魂、魂)な問題を早期に発見し、的確な評価と処置を行うことによって、 苦痛を予防したり和らげることで、QOL(人生の質、生活の質)を改善する行為である、としているのである。


また上記の定義文に続いて次のようなことも記述されている。

痛みやその他の苦痛な症状から解放する。
生命(人生)を尊重し、死ぬことをごく自然な過程であると認める。
死を早めたり、引き延ばしたりしない。
患者のためにケアの心理的、霊的側面を統合する。
死を迎えるまで患者が人生をできる限り積極的に生きてゆけるように支える患者の家族が、患者が病気のさなかや死別後に、生活に適応できるように支える患者と家族のニーズを満たすためにチームアプローチを適用し、必要とあらば死別後の家族らのカウンセリングも行う。

QOL(人生の質、生活の質)を高めて、病気の過程に良い影響を与える。





Quality of Life~

今日の夕方ケンチが退院した
朝から主治医に懇願した様子

当然とっくに緩和ケアを始めている医師なら、たとえ後二、三日の観察をしたくても、ケンチの精神的な苦痛を和らげる為に許せる範囲でわがままを利いてくれる


ケンチは今
最高のスピリチュアルケアを最愛の家族に囲まれてご満悦中だ


どうやら本当に緩和ケアとして専門知識を必要としているのは、離れて暮らす私たちのように思える

まだ記憶に新しい数年前
父親をホスピスで看取った経験者ではあるけれど

んなもん馴れる訳ないやろ!

弟の場合
直ぐに行けない距離
嫁さんに気遣い看病が出来ない
ドナーに挑むも結果が出ず

兄弟として姉として
いったい何をしてやれたのか

母は私が無理矢理でも行かせて看病している実感を持たせてはいるけれど

余りに無力な自分を責めるにも納得いかない気持ちに整理がつかずにいる



いっぱいいっぱいの気持ちは

少し何かではぐらかした方が良いのかも知れない

ここにこうして書くことも

気持ち的には楽になれる手段の一つに違いない…