11.5/12


人はその時に直面しなければ
どうするかなんて
予測できないと思う





テレビは朝から
若くして自らの命を絶った者を
喧しく追い掛けている


余程のことがあり
自分を追い詰めたのだろう


回りは何もしてやれなかったのか


思い当たる節を辿り
唯ただ悔やむ日々になる





時を同じくして
我が身に近付くソレには

私は何ができるのか


何一つ悔やむことなく
全うする

そんな事を予測できる訳もない




明日吹く風に全てを任せて
肝を据え体調を整える

全てを許し受け入れるのは
後から幾らでも折り合いがつくし
言い聞かせられるのではないか
とも思う


たった一つのキセキを願い
信じて祈りつつ

幸せな人生だったと
心から喜ばせて見送るのも

今となっては
遺る者の使命ではないか





それにしても
順番が違うとこうも辛いとは

テレビの向こう側の
老いて疲れ果てた
深い哀しみの涙に

同じ苦しみを見た気がする





少し眠ろう

明日は最高の笑顔で
迎えてやらなければならないから


頑張れよ

お姉ちゃん