OHPを使う情報保障は、対象になる難聴者、中途失聴者(これより後、対象者と記述)が大勢いるときです。
一人または二人の場合はノートテイクと言って対象者の隣、または間に入りノートテイク用紙やノートに書きます。(最近は大学などでもやっているのでなんとなくわかりますか?)
OHPは筆記者が3~4人体制。ノートテイクは1~2人です。
OHPでは(以前にもUPしてあります)それぞれのポジションを10分~15分交代で移動しながら書いていきます。集中力の勝負なのでなかなか大変。
ノートテイクは用紙3~5枚(書いたら)交代とか時間でと臨機応変です。
内容を熟知しているとスラスラ書けますが、範疇以外だと何のことやらさっぱりで書くのが困難。
また、話し手の話すスピードも重要。速いと本当に大変で、ごっそり抜け落ちてしまうのです。だから、要約するのですが…わかっている内容をじっくりと時間をかけるのと違い、何が出てくるか解らないものを瞬時に要約なんて(出来ません!私はですが…)あやふやになってしまう。
でも、OHPからの文字情報だけ(ノートテイクも)が頼りの対象者の方々のためにも日々研鑽。事前の勉強は必須です。
我々の一番の悩みは、同時性に欠ける ということです。
文字が汚いや、書き方が悪いなんてことは重要度がそれほどでもなく…(もちろんキレイに読みやすくは大切ですが)
やはり誰かが笑っていれば、【何で笑っているの?】と思うはず。その時に直ぐに書かれていれば、一緒に笑える。ワンテンポどころかだいぶ経って書かれたのを見て笑っても、あとの祭り。
遅い(ずれる)のも困りますが、本当にその面白さを伝えられるかっていうのも問題ですよね。
以前、講演というか、お話で≪下ネタ≫がありました。話し手はあの、ケーシー高峰さん。
解りますよね、あの話…
どうしたもんだと必死に書きました。“いや~ん!”なんて思っている暇はありません。いかにこの笑い、面白さを伝えるか。エッチな言葉も書かなきゃならない!!
周りは大爆笑 なのに対象者はきょとんとしている。マズイ!この笑いを届けないと…
何とか必死に書きました。エッチな言葉や書けない様な事も…それもこんな大衆の面前で…!?
私は情報保障者、書く事が使命。
難しかったのは オチ
内容を出来るだけ書いて落とさなくちゃ(オチ)ならない。
仕方なくたくさんの話の中からひとつに集中して、わかるように書いた(つもり)。
話の展開とオチまでキッチリ。ふと顔を上げて対象者を見ると、大笑い。やった~と心で叫びつつ、手はひたすら書いていました。
ただ、その間の話は(抜け)落ちてしまいましたが…
救いは、終了後対象者の方が、「久々に笑えました。ありがとう。」と言ってくださったこと。
でも、喜んでばかり入られません。反省しきりです。
良い体験をさせていただきました。
・・・・・次回に続く・・・・・