4 染め材料は顔料で(かかり乱れ龍) | 江戸手描き友禅「染工房 まいむらさき」のそめいろ日記

江戸手描き友禅「染工房 まいむらさき」のそめいろ日記

栃木県小山市でそめもの教室の講師をやっています。
染め物のコトや、じんくん(秋田犬)のコト、歴史、芸術、美術、日々の色々を綴っていきます。

染師・まいまい ですかたつむり



ご依頼主様にお許しを頂きましたので、
詳細は後ほどお伝えする予定ですが
只今、上杉謙信の陣幕制作プロジェクト始動中です



もうひとつの制作工程です



上杉謙信の軍旗をイメージした幕を制作します

「懸かり乱れ龍」

この軍旗が揚がった時は、突撃を意味したそうですね



これから描きます




細かい話、染料ではなく顔料を使います


※染料と顔料のちがい

染料は繊維の中まで染まりつきます

顔料は繊維の表面に色がのっている状態です

繊維の中まで染まっているようにみえても、理屈は違います

身近なものでは「絵具」とよばれる類いのものは、大抵、顔料です

Tシャツのプリント部分もほとんどが顔料ですよ





顔料は染料よりも絶対的に日の光に強いのです


顔料の風合いは、幕や旗など厚手の生地によく合います



実際、昔の軍旗や陣羽織に描かれた材料として顔料はよく使われています

また、甲冑に仏様を顔料で描いた逸品を以前見ましたよ

あの顔料は岩絵具だと思います








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