描かれた川中島合戦・一騎打ち(三太刀七太刀) | 江戸手描き友禅「染工房 まいむらさき」のそめいろ日記

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栃木県小山市でそめもの教室の講師をやっています。
染め物のコトや、じんくん(秋田犬)のコト、歴史、芸術、美術、日々の色々を綴っていきます。

染師・まいまい です


描かれた川中島合戦・一騎打ち(三太刀七太刀)を調べてみました


すご~い


川中島合戦図屏風ってたくさんあるのですね・・・・





ミュージアム中仙道蔵


やっぱり、これが圧倒的にかっこいい

軍配と太刀に向かって集中した構図、
スピード感があっていい

美しい






岩国歴史美術館蔵

これは武田の軍記「甲陽軍鑑」に忠実な絵だそうですよ

謙信公が若々しい雰囲気ですね






米沢市上杉博物館蔵

「毘」の旗が「田比」になっているっ






和歌山県立博物館蔵

こちらは、上杉方の軍記「北越軍記」などを絵にしたようすだそうですよ


「双子かっ!」と思うほど信玄と謙信の顔が似ている・・・・

「そこ?」とお思いでしょうが、まいまいの視点はそこです

しんげん と けんしん の名前が似ていて、
しょっちゅう、言い間違えるけれど

わざと、誰かの顔にすることもあるけれど、
たぶんこの絵を描いた絵師自身に似ているんじゃないかな・・・

特に指示がなく、なんとなく顔を描くと、
無意識のうちに自分の顔に似てしまう法則があります

それか、故意にサインのかわりみたいな感じで絵師自身の顔にしたかも・・・
だけど、大将の顔が絵師の顔なんて恐れ多い事

やるとしたら、家臣や雑兵にさりぜな~く細工するはずです
西洋絵画はこのパターンが多いですよね









勝山城博物館蔵

こちらは和歌山県立博物館蔵の絵を模倣したと言われているそうですね
江戸後期の制作と推定されるそうですよ

確かに、この部分だけでもよく似ています

そしてまたしてもふたりの顔がよく似てる・・・



ふたりの歴史的名場面の後ろ中央、かぶり付きの「特等席」で余裕でアップアップする人が、
私としては一番気になる


あ、ごめん、ふたりの大スター、全然見てなかった、
後ろの人が気になったもので・・・


この溺れている人こそ、絵師だったりしてひらめき電球









長野県立歴史館蔵


幕末の作だそうです

なんだろう・・・・独特の幕末色が漂っている・・・・






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