13仏国寺④木喰終焉の地・奥の院三昧洞穴 円空と木喰 | 江戸手描き友禅「染工房 まいむらさき」のそめいろ日記

江戸手描き友禅「染工房 まいむらさき」のそめいろ日記

栃木県小山市でそめもの教室の講師をやっています。
染め物のコトや、じんくん(秋田犬)のコト、歴史、芸術、美術、日々の色々を綴っていきます。

染師・まいまい です



13仏国寺④木喰終焉の地・奥の院三昧洞穴
円空と木喰

道鏡と孝謙(称徳)天皇ゆかり(所縁)の地





私の地元
栃木県の伝承には、
道鏡左遷後、
実は孝謙(称徳)天皇は
亡くなってなどおらず、
女帝の地位をかなぐり捨て、
下野国(栃木県)に左遷された
愛しい道鏡を追ってやってきて、
一緒に暮らしていたというお話があります

また、道鏡は下野薬師寺を逃げ出て、
那須(現・那珂川町)の辺りに
ひっそりと暮らしていたお話もあります


さらにはお隣、茨城県にも
二人が暮らしていた伝説から
「皇都(こうと)」と呼ばれた地域があります


正史とは違う、そんなロマンチックな伝説の地を
訪ねてみました



正史は道鏡が没したのは772年としています

ですが、私は、772年は没した年ではなく
本当は下野薬師寺を辞めた年だと考えます







茨城県城里町の仏国寺にやってきました

縁起で道鏡と孝謙天皇について記されているとか・・・

③につづき

どういうわけか、テーマと関係の
ないことをやっています




木喰終焉の地・奥の院三昧洞穴
という所を目指し、
じんくん(秋田犬)に護衛させ、
長い枝で行く先を突っつきながら、
草ぼーぼーの山に分け入り中




都会の人はあまく考えがちのようですが
イナカッペの私は山中を警戒します



とにかく、誰もいない・・・
居たら居たで絶望的な恐怖忍者
人がたくさん居たら怖さもないのだろうけど



聖域でここまでの畏怖の念に
駆られたのは初めてです

お化けのような霊的な怖さは感じませんが・・・

ほぼ無音の異空間・・・

ここは人間が入り込む所じゃない・・・

全て自然に還ってる・・・



シシガミやオッコトヌシにばったり





じんくんだけが頼りだよ
頼むよ



ロールプレイングゲームの隠しポイント的な雰囲気

レアアイテム獲得か、はたまた
ボスキャラ遭遇で経験値アップか

HP・MP  足りてるかな
必殺技は即、発動できるようになってるかな

戦闘不能になる前にセーブしないと


なんてね・・・





洞穴が見えてきました

動物が支配する世界・・・

ボスキャラ・・・・・・・





って、じんっ

じん(秋田犬)が逃げ帰った

車の方へ行っちゃった

うらぎりもの~~~~っっ


でも、動物ですらここに居たくないって
ことは、ホントにやばいってことよね

教えてくれてくれたのかな

私の怖がる気持ちが伝染したのかも
しれないけど



早いところ退散します



怖くて手ブレしています

たくさん石仏がありました








上にあがったら、こんな感じでした

洞穴の前は、ちょっとした広場になってました

かなり動揺してたので、撮りわすれです

それどころじゃない、そく退散です


は~
ホッとした




ところで
木喰五行明満聖人ってどんなひと

通称、木喰(もくじき)って言われてる
ちょっとマイナーなお坊さん

全国を遍歴しながら
木でオリジナル作風の仏像をたくさん
作ってたそうです

「円空・えんくう」と比較されるみたいですね・・・

なるほど・・・



黒さま  円空 作



大黒さま  木喰 作







十二神将   円空 作



十二神将   木喰 作




円空と木喰の作風
私の感想は・・・・




円空の作風はエッジが鋭く大胆に荒削りで
完成させたにもかかわらず、
表情が曖昧にならず、
びしっと見事に決まっています

無作為のようでいて計算と繊細さを感じます

新しすぎて、ついて行けなくなりそうな
ほどの斬新なデザイン



対称的に、木喰は
フォルムが丸々として、彫り出すタッチも
こちょこちょと繊細で
作者のこだわりと作品に対する愛おしさが
ふんわり滲む温かい作風


ちなみに円空は1632年の生まれだそうで、
木喰よりも100年前の人です

昔の人にも斬新な感覚って、あるのですね





↑にげたひと




今回で終わりです

ご覧くださりありがとうございました






これは
秘話!高僧と女帝の間に生まれた子
の続編です

1 孝謙天皇は道鏡の子を産んでいた! その名は英親王!
もどうぞ


当ブログの内容、テキスト、画像等の
無断転載・無断使用を禁止いたします。



ペタしてね読者登録してね