鹿沼ぶっつけ秋祭(栃木県鹿沼市・かぬまし) | 江戸手描き友禅「染工房 まいむらさき」のそめいろ日記

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栃木県小山市でそめもの教室の講師をやっています。
染め物のコトや、じんくん(秋田犬)のコト、歴史、芸術、美術、日々の色々を綴っていきます。

 染師・まいまい です



私の地元、栃木県のお祭りを見てきました




鹿沼(かぬま)市の400年の伝統を誇る

祭り 鹿沼ぶっつけ秋祭り祭り



鹿沼ぶっつけ祭 

 

とんでもなく、豪華に作り込まれた彫刻

この屋台、上図は、これで背面ですからね



鹿沼ぶっつけ祭 

見て見て

獅子?狛犬?がじゃれてるボール

ボールの中にさらにボールがある

後から入れたのではなく、彫り出したものなんだそうです

彫刻を見学したいのなら・・・と、お祭りのおにいさんが、
誇らしげに見せてくださいました


鹿沼ぶっつけ祭 

鹿沼ぶっつけ祭 

上図は、屋台の正面屋根の飾りを下から見上げたようす


たったこれだけしかない厚さで、
うねり と どこまでも広がる立体感を表現しているのですね

すご~い



なぜこれほど彫刻が、
他に類を見ないレベルの高さなのか・・・


みなさん、この てんこ盛りな感じの彫刻どこかで見覚えは
ありませんか?




そう、日光東照宮です



ここ鹿沼は、その昔、
東照宮などの建立に関わった職人たちが
住み着いた地域でもあるそうです






※ちなみに、わたし、まいまいの血脈のルーツは
ここ、鹿沼辺りにもあるそうです

父方の家紋は、もともとは、宮大工など職人を表す
「釘抜き」  ◇  ←この形の紋








私はお祭り見物のときって、正直、
「地域のみんなで作るお祭りなんだから、しょうがないよね」と
感じながら見るものもあります

しかし、これは「しょうがない」どころか、
ご覧の通り「一切の妥協なし


だって地域の人がみんなプロ(末裔)なんだもの



それぞれの屋台が誇りと意地をかけ、
これでもか~っっと技量を見せつけあってました



古~い屋台を大事に使い続けているところも多いそうです

鹿沼ぶっつけ祭 

上図のように、色の付いているモノのほうが古いのだとか

200年くらい前からのモノだとか・・・



チャラチャラ(ぜいたく)禁止令が、
江戸幕府から、たびたび発令されたため、彩色が極力
抑えられた屋台が多いのだそうです



彩色を省くことで、
彫刻師のすばらしい技がより浮かびあがっているし、
「江戸の粋」を感じますね





鹿沼ぶっつけ祭 

鹿沼ぶっつけ祭 

どなたかの頭と手がはいっちゃた・・・・

この方に二人羽織状態で撮ってたんだわ




ちなみに「ぶっつけ」は屋台同士のお囃子合戦ってこと
なんですね

こちらも、かっこよかったですよ

鹿沼ぶっつけ祭





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