「おひなさま」染めて、ドライしてます | 江戸手描き友禅「染工房 まいむらさき」のそめいろ日記

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栃木県小山市でそめもの教室の講師をやっています。
染め物のコトや、じんくん(秋田犬)のコト、歴史、芸術、美術、日々の色々を綴っていきます。

染師・まいまいです

「おひなさま」友禅染め額制作中です

水洗い(水元・ミズモト職人用語?)後、色止めの処理をして、布を乾かしたら、次は、ゴム製の友禅染め専用糊(糸目ゴム糊・イトメゴムノリ)を溶剤で、完全に溶かし、洗い落とす作業です

この作業のことを「ドライ」といってます
たぶん、職人用語です

えっどこに ゴムなんかくっついてるの と思いますよね、絵の輪郭線がゴムなんですよー

昔ながらの友禅糊は、もち粉や、ぬかなど調合したもので、この糊にも良さはありますが、時間が経つと、ひび割れやすいので、分業制(絵を描く人、染める人、洗う人、と役割が分かれてること)の制作に向いてます

私は、最初から最後までの工程をひとりでやるので、多少時間が経ってもひび割れしないゴム糊に助けられてます

「ドライ」後、よくゴムがとれてるか確かめるためにも、水に通してますこれをしない職人もいるとか

キッチリ派の師匠にならい、私もしているうち、やらずにはおれない人になりました 

「おひなさま」染め作業9


  タオルに巻き込み、水気をとったら、干します 

次回は修正にはいりまーす