37.ユキトと月の羅針盤
『ユキトと月の羅針盤』第12話:神狩り夜だった。でも、その夜は普通じゃなかった。空気が重い。風がないのに、どこかが揺れている。ユキトは立ち止まった。「……来る」ミオも、同時に言った。「うん」リクは少し遅れて気づく。「またかよ……」その瞬間。――ドン。地面が揺れた。遠くの空に、赤い光が走る。「……あれ」リクが呟く。「火事?」ミオは首を振った。「違う」「神を狩ってる」空気が、さらに重くなる。ユキトの羅針盤が強く震えた。針が、激しく回る。「……場所が動いてる」その意味に、ユキトは気づく。「神が逃げてる」次の瞬間。風が、爆発した。嵐。一気に吹き荒れる。木々がしなる。空が唸る。「……来たな」低い声。振り向くと、そこにいた。スサノオ。完全ではない。でも、前よりも明らかに強い。「我を狩るか」空の向こうに、複数の影が現れる。屋根の上。電柱の影。黒い服の人影。「……増えてる」ユキトが呟く。ミオが言う。「組織」「神狩り」そのとき。一斉に札が放たれた。バンッ!!空中に、巨大な結界が展開する。続く〜クラウドファンディング挑戦中!応援よろしくお願い致します!!