産院につくとすぐ、内診台に乗せられ、内診してもらいました。
その間ずっとジャージャー水は出てたのですが・・・。
先生がぐりぐりっとするといっきに水が出て、それから出なくなりました。
ある箇所に詰まっていたようでした。
「明日中には生まれるんじゃないかな?」
と先生。

その時点で陣痛はなし。
私のイメージでは陣痛→破水→分娩だと思っていたので
そういうパターンもあるとは知っていたものの自分が破水から始まると思っていなかったので
心の準備ができていませんでした。
いつやってくるかわからない陣痛に少し恐怖がありました。

回復室という部屋のベッドに寝せられ、しばらくNSTをつけて様子を見ることになりました。
これからもしかすると陣痛が来るかもしれないから、夜ご飯を食べる前だったし
いくつか忘れてしまったものもあるので、一旦家に帰り、その途中コンビニで
夜ご飯を買ってきてもらうことにしました。

タクシーできたので旦那は徒歩で一時帰宅。
家までは徒歩だと約20分、往復1時間かからないくらい。
この間一人だったので看護師さんと話したりしていました。

おそらく今日すぐ生まれることはないだろうから、様子を見て一旦旦那さんには夜帰ってもらうことになるかも、、と言われました。

私の理想のお産は、産院が立会いができない産院だったので
陣痛の間、陣痛室で旦那と一緒にいられることが第一条件でした。
これは、お産を一緒に体験したいという思いと、私自身が安心できると思ったからです。

でももし旦那が帰ってから夜中に分娩が始まってしまったら、これがかなわない!と思いました。
そんなことを考えていたら、


(メ・ん・)?なーんかお腹が痛いような・・・??


はじめはお腹でも壊したかなと思いました。
でも、しばらくしてそれが規則的であることに気づきました。
ipodtouchに陣痛時計というアプリを入れていたので、それに記録してみました。
すでに 5分間隔でした。

回復室という名前なので、隣のカーテンのむこうには、すでにお産を終えた人が寝ていました。

だんなさんとお子さんが入ってきたとたん、

「なんで携帯にでないの~?!!」と怒られていました。

どうやら、旦那さんが携帯にでなかったため、お産に間に合わなかったみたいです。

私も絶対こうならないようにしたいなあとずっと思っていたので、何だか複雑でした・・・。



それから旦那が色々食べ物を買って戻ってきました。

いろんな雑誌や本でお産の初期に体力をつけるため食べられるうちにたくさん食べておいたほうがいいと

読んでいたので、とにかく食べたいものを食べました。


私唐揚げ好きなんですけど3種類もレジ横のスナックを買ってきてくれたみたいで

とにかく唐揚げを食べる食べる・・・。

サンドイッチ、唐揚げ3種、菓子パン、チョコレートなんかをもりもり食べていました。


外に出た際、旦那が両方の親に電話で連絡をしてくれました。

私の両親は電車で2時間の距離の場所に住んでいるため、もし今夜お産になった場合

もう時間も遅いし行ってあげられないよ、と伝えられました。

父も母も本当はお産に間に合うように来たかったし、私もできれば来て欲しかったけれど

もしお産になった場合、旦那と乗り越えるしかないな、と思いました。



食べているあいだにもお腹の痛みは続いていたのですが、

ある時期から徐々に痛くなってきて、「う~ん、、、」と唸るようになってきました。

結構こりゃ痛いぞ??これが続くのか?と思ったとき、先生が様子を見にきました。

NSTを見るなり、

「あはは、こんなの陣痛のうちに入らないからw」

と笑って去っていきました((((;゚Д゚))))

先生の見解ではまだまだ時間がかかるようでした。



そのうち、「う~~ん!!!」がもっと大きく悲痛になってきて

「いだい~~~~!!いたい~~!!う~~ん!!」と、隣の一家を気にしてられない状況に。

旦那がそこにいてくれたんですが、正直いたのかいなかったのか今は覚えていない(笑)

だんだん陣痛の間隔が短くなってきて、痛い?のと違うような感覚も生まれてきました。

唸りながら(まじでこんなのが続くの??)と恐怖になりつつ、ソフロロジーの音楽をかけ、

深く吐いて深く吸ってを繰り返しました。


私の悲痛な声を聞いてとなりで寝てる奥さんが

「やっぱり陣痛ってそんなに痛いんだ・・・・」

みたいな声が聞こえました。

どうやら無痛分娩だったようです。


ここで私も「あー無痛にすりゃよかったかな」と一瞬思いました。

でも、一人目は普通にすると決めたんだから、こんな痛みでぎゃあぎゃあ言ってられない、、と

自分を奮いだたせ、痛みに耐えていました。

ただ、声を殺すことはできず、ずっと苦しい声を上げていました。

多分、そんなに陣痛も進まないだろうと助産師さんも先生も思っていたから回復室という部屋に

入れられたようなのですが、結構順調に進んでしまい、

おとなりさんに確実に迷惑をかけていて、下の子とか怯えてたみたいでした。


切迫早産の時から顔なじみの助産師さん(30代くらいの方)がやってきて、陣痛の間隔を見て

「思ったより早くお産が進みそうね・・・!!」

と言われ、旦那を家に返して欲しくなかったから早く産んでしまいたい!と思いました。

「助産師の勉強をしている学生をお産に立ち会わせても構いませんか」と聞かれました。

もーなんでもいいわーと思っていたので快諾しました。

するとしばらくして、「学生の●●です、今回お産に立ち会わせていただきます。」と挨拶しに来ました。

学生さんっていうから相当若い人が来るとおもってたんですが、

40代後半くらいのおばちゃまでした。確実にお子さんは成人してる・・・。

どう考えてもさっき来てくれた助産師さんのほうが学生ぽい。まだ子供いなそう・・・。

・・・などと混乱しつつもお腹は痛いです。



ああ、隣の子供怯えてるし、早く陣痛室に移してくれないかな・・・なんて思っていたら

助産師さんがやってきて、「陣痛室にうつる準備してるからね」と言われたので安心していたら

助産師さん全然やってこない゚(゚´Д`゚)゚

そのあいだもどんどん陣痛は強く、痛く、そして何だか感じたことのない変な感覚も強くなってきました。

(これがいきみたいという感覚だとわかったのはそのすぐあとでしたが)


次に助産師さんが車椅子をもって来た時には

「ぎゃーーいたーーーい!!!」という叫びにかわっていて、

車椅子に乗るのも辛い感じでした。

この時点ではっきり、「これはいきみたいという感覚なんだ」と理解しました。


ここまでが、病院に到着して1時間くらいの話です。