たかのちひろ の時代小説

天然痘にかかり失明の不安を抱えた少女ちとせは
ひとり三味線を弾いていた
素朴な調べに声をかけてきた俥屋の跡取り藤之助に誘われ
見知らぬ街をめぐるちとせ
閉じてゆく視界の中で懸命に、一心に弾く三味の音は
やがて新たな光となり……
揺れ動く少女の葛藤と成長を、みずみずしく繊細な筆致で描く

 

こんなしっとりとした話を
この年で書けるものなのか、って衝撃を受けたのでした。。