そしてここが 林


君は声を出して笑いながら
走り出した

かさかさと音を立てる落ち葉を仲間にして
ボクのことなど忘れてしまったようだ

そんなに走ったら追いつけないよぅ

息を切らせて小さな山をやっとのことで登り切ると
そこにはもう君はいない

かさこそ かさこそ と音だけはする

どこ?

君は完全に林の仲間になってしまった

柔らかな陽ざしに問いかけてみる

自分で見つけるのがゲーム
そう言って何も教えてくれない