
4歳になったばかりの女の子です。
外房の砂浜で遊んでいました。
ふと気が付くとその子が海を見つめています。
まるでウォークマンをしたサルのコマーシャルのように、
(昔SONYのそんな広告があったのをご存じでしょうか?)
水平線に向かい次から次へと打ち寄せる波を見つめています。
私がそばに寄ったのも感じない様子で立ち尽くしているのです。
ある種の哲学的世界に行ってしまっている感じです。
私もしばらく付き合ってみることにして、波を見つめていました。
本当に、本当に長い時間そうしていました。
そしてポツンと一言、
「ねぇ、海っていつ終わるの?」
(つづく)