文学フリマ京都
短編アンソロジー『余命』
参加記念インタビュー
いよいよラストのクリエイターは私、
望月麻衣です!
自分で自分をインタビューするのは、少しばかり寂しいので笑
野々山りおさんにお願いをしました!
どうぞよろしくお願いいたします!
©︎まかろんK先生
──さて、最後は皆さまお待ちかねのこのお方!
お名前を教えてください。
望月麻衣です
(以下、望月と略)
──はい、というわけで今回だけ野々山りおがインタビュアーを担当させていただきます。よろしくお願いします。
さて、望月麻衣さんといえば、エブリスタと京都を代表する作家さんでして、『京都寺町三条のホームズ』『わが家は祇園の拝み屋さん』シリーズを始めとして、京都を舞台とした小説を数多く刊行されています。
人気シリーズをいくつも抱えて、とてもご多忙だと思うのですが、そんな中で、このアンソロ企画はどういう経緯で始まったのでしょうか?
望月さんが発起人とのことですよね?
望月「藤白圭さんの文学フリマ活動を拝見していて、『いいなぁ、私も興味あるんです』とお伝えしたことから、『一緒にやりますか!』ということになりました」
──おぉ!そんな素敵なやりとりから!
望月さんは前から文学フリマが気になっていると仰ってましたよね。
そしてそのきっかけからこんな素晴らしい企画に広げていったお二人が凄いです。
ちなみに、余命というテーマはどなたが?
望月「私です。
なぜ、『余命』だったのかというと、私が一度手掛けてみたいジャンルではあったんです。
でも、このテーマで長編を書ける気がしなくて。
『余命』というテーマのアンソロジーなら、色んな解釈の短編が出てきて面白い一冊になるのでは、と思い提案させていただきました」
──そうだったのですね!
確かにいろんな解釈ができますね。このアンソロを読むとそれを実感します。
いつか望月さんの「余命」のテーマの長編作品も読んでみたいなと思いつつ……今回の作品についてお聞きします!今回の作品のジャンルはなんですか?
望月「ほんのりSFと恋愛です」
──望月さんがSFを書かれるの、ちょっと珍しい気がしました。やはり短編だからこそ?
望月「そうですね。短いからこそ、チャレンジできましたし、活かせた気がします」
──お気に入りのシーンやセリフはありますか?
望月「冒頭の入り方は、ちょっと気に入ってたんですが、藤白圭さんや白石さよさんが褒めてくださって嬉しかったです」
──はい、本当に引き込まれる始まり方でした!
今回は、普段書いている作品と何か違いなどありますか?
望月「普段書いている作品より、随分大人っぽいですし、読後感も違うかなと思います」
──確かに。望月さんらしさもありながら、普段の作品とはどこか違う雰囲気もあり、これもまた素敵でした。
そして扉絵も作品にぴったりでしたよね。
©︎com先生
──扉絵の絵師さんが決まってから、作品へ影響したことはありますか?
望月「影響はなかったんですが、comさんの作品を拝見して、素敵なイラストばかりだったので、恥ずかしくないものを書きたい!と思いました」
──では、comさんにひと言お願いします。
望月「『こんな感じにしていただけたら』というイメージはお伝えしたのですが、想像を遥かに上回る作品が届いて、本当に驚きましたし、感激でした。(アイスがハーゲンダッツだ!と大喜びも)本当にありがとうございました!」
──本当に素敵ですよね。作品の世界観が表れていると思います。
そしてそして、素晴らしい表紙を担当してくださったまかろんKさんへひと言お願いします。
望月「ラフから拝見していまして、素敵だなぁ、と思っていたんですが、完成した作品を確認しまして、女の子の髪が白銀だったり、ロウソクの灯火が幻想的だったりと、その素晴らしさに息を呑みました!本当にありがとうございます!」
──では、書き終えての感想をお願いします。
望月「言い出しっぺなので、早く原稿を書かないと!と勝手にプレッシャーでした。結果一番早くに書き上げることができて、とにかくホッとしました。その後は皆さんの作品をワクワク楽しみに待つことができましたし笑」
──あまりの提出の早さに他のメンバーは「えっ、もう書き上げたの……!?」と、ざわざわしてましたよ。本当に。笑
望月「ざわざわしてくださってましたよね汗
プレッシャーをかけるつもりはなかったんですけど、笑」
──背中を押されて頑張らねばと思えました。
望月「それなら良かったです!」
──それでは最後に一言お願いします!
望月「今回ご参加くだった皆さまは、それぞれにお忙しい方ばかりなんですが、そんななか素晴らしい作品を書き上げてくださって、本当に感激と感動でした。
こんなに素敵な一冊になったことが嬉しくてたまりません。
座長をつとめてくださった藤白圭さんをはじめ、桜瀬ひなさん、神谷信二さん、きたみまゆさん、紫倉紫さん、白石さよさん、千冬さん、鳥谷綾斗さん、野々山りおさん、心から感謝申し上げます。
本当にありがとうございました!」
──望月さん、ありがとうございます。
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クリエイターインタビューは
これでおしまいですが、
なんとイラストレーターさんの
お言葉もいただけましたので、
(こだわりや気に入っている箇所などをお聞きしました)
こちらにあわせて掲載させていただきます。
まかろんK先生
「今回は『余命』がテーマのアンソロジーでジャンルも様々とうかがっていたので、第一印象が恋愛、ホラー、SFなど偏って見えてしまわないように、どんなジャンルでも合う表紙絵を目指しました。
『余命』を考えた時に自分は
『限られた時間=ろうそくの火』
のイメージが真っ先に浮かびました。
そこで、ろうそくの火をメインに色彩も抑えつつ、見栄えする構図をあれこれ考えこの絵に至りました。
いつもの画風を封印して厚塗り画法で楽しく描かせていただきました」
com先生
「まずはこんな素人絵師に御依頼していただき感謝しかありません。
望月先生のイメージをいただき、作品を先に読むことができたので、悩むこと無く作業を進めることができました。
意識したところはネタバレしない程度に作品の雰囲気を伝える所です。
後、恋人同士って分かるような自然なポーズはこだわりをもって描きました。
とにかく作品がとても素敵で物語にドップリ浸かる事が出来たので扉絵も容易に妄想出来て楽しく作業出来ました」
こだわっている事は絵を描く時は特に人物の表情に気を付けています。
パッと見ただけで、見て下さった方にその人物の感情が伝わるように描けたらなぁと
思って描いています。
気に入っている部分は女性の傷跡が上手くなじんでくれて良かったなぁと思いました。
意識したことは藤白先生が読者様に伝えたいイメージをちゃんと伝えられているかどうかを凄く考えます。
お伝え出来てたら良いなぁと思います。
藤白先生にはいつも自由に描かせて頂いていて
とてもありがたいですし、普段とは違った絵が
描けるのでとても楽しいです」
お粥先生
「意識したところは、紫倉様より『いつもより色味を抑えた感じで描いて貰えると嬉しい』との事でしたので、作者様の作品の中の『孤独』が感じられる色彩を意識しました。
こだわった部分は、扉絵を引き締めてくれるタイトル等のレイアウトでしょうか。
気に入っているところは、フワッと纏わりつくような全体の雰囲気です。
発起人の望月麻衣様、そしていつもお世話にならせて頂いてる藤白圭様、アンソロジー本『余命』に絵師として参加させて頂ける機会を頂き感謝です。
作家様が物語を紡いで下さってはじめ
て扉絵が生まれます。
また参加させて頂ける機会を頂けたら本当に本当に幸いです。
今回は紫倉様の素晴らしい作品の世界に携わらせて頂き心から有難うございました」
まかろんK先生、
com先生、
うめ丸先生
お粥先生、
素晴らしい作品と
温かいお言葉
本当にありがとうございました!
心から感謝申し上げます!
(他のイラストレーターさんの
コメントも明日以降に掲載いたします!
よろしくお願いいたします)