小春が清貴の星を途中まで詠んだ
ひとつ前の記事が好評で、
ちゃんと知りたいという
ご意見があったので、
ちゃんと書こうと思います。

参考文献


************

葵「えー、ホームズさん、嫌なんですか?」
澪人「まさに、警戒心の強さと、秘密主義って感じやね」
葵「私は最後まで聞きたかったです」
清貴「……分かりました。
占いと割り切って、あらためて小春さん、お願いできますか?」
小春「あ、はい。本当にいいですか?」
清貴「ええ」
小春「あらためて、清貴さんの惑星星座を詠んでいきますね」
葵「お願いしますっ」
澪人「楽しみやね」
清貴「………」


家頭清貴 某年2月14日深夜2時出生。

 
■表看板
太陽星座『水瓶座』
 
どんなタイプの人間にもフレンドリーに接し、差別などを嫌う博愛主義。
ただし、他人との距離は常に保っていたい。
さまざまなことに興味や関心を抱き、熱中する。
「他人は他人、自分は自分」という感覚を持ち、自立心も旺盛。
 
葵「たしかに、ホームズさんの『表側』って感じがしますね」
 
◾️内面を示す
月星座『さそり座』

ポーカフェイスでクールで、表面上の付き合いに騙されることがない。
他人から秘密主義と思われやすい。
慣れた人の前では喜怒哀楽を見せる。
嫉妬心やいじけた姿を見せるのは、心を許した人の前だけ。
実はとても負けず嫌い。
 
澪人「このあたりが、ほんま清貴さんやわ笑」
清貴「本当ですね。自分でもそう思います」
 
■コミュニケーションや知性を暗示する
水星星座は『うお座』
 
親しみやすく、人当たりが良いので人々の心をつかむタイプ。
協調性があり、相手の気持ちに寄り添うが、自分の気持ちに正直。
自分が助けたいと思った人物に対しては、見返りを求めずに助けようとする面も。
 
葵「ここも、すごくホームズさんです……」
 
■金運・趣味・センス・恋愛を司る
金星星座は『おひつじ座』
 
華やかなオーラを持っていて、その場にいるだけで存在感がある。
恋した相手には、情熱的で相手をひるませてしまうことも。
自分が熱中できるものなら、いくらでもお金を使いたく、その分稼ぐ。
 
澪人「相手をひるませる、て」
清貴「ひるんでしまっていますか?」
葵「あ、ええと、時々……」
小春「////」
 
■健康・行動力・情熱・攻撃性を司る
火星星座は『かに座』
 
自分から攻撃するよりも守りに徹するタイプ。
だが、自分の大切な人のためなら、戦うことはいとわない。
警戒心がとても強く、心をなかなか開かないが、その分失敗も少ない。
 
清貴「たしかに、自分からわざわざ戦おうとは思いませんね。
ですが、葵さんや自分に害が被るようなことがあれば、手段を選びませんが」
澪人「敵に回したくない人や」
清貴「僕もあなたに対してそう思いますよ」
葵・小春「()
 
■拡大と発展を司る
木星星座は『てんびん座』
 
天性の社交術で、交流関係を限りなく広げていける。
人と人をつなぐ存在にも。
美的感覚が高く、ラグジュアリーなものに囲まれていると
モチベーションが高まる。
 
葵「これ、本当ですね。ぴったりのお仕事をしてるんですね」
清貴「いやはや、本当ですね」
 
■忍耐・努力・課題・試練を司る
土星星座は『やぎ座』
 
優れた頭脳と地道な努力で、成功への道を行く。
アクシデント回避能力も高く、プレッシャーに負けない強い精神力を持つ。
 
■夢や見えない世界を司る
海王星星座も同じく『やぎ座』
 
自分が目指す世界のトップに立ちたいという願望がある。
そのためなら、あらゆる努力を惜しまない。
直感やひらめきも冴えているが、論理や筋道を立てて考えることを好む。
精神的にタフ。
 
葵「ホームズさんは、基本的に精神的にタフなんですね」
清貴「そうでしょうか? 自分ではなかなか繊細な気もしているんですが。特に葵さんがからむと」
澪人「ほんまに繊細な人は、そないなことをさらっと言うたりしないし」
小春「清貴さんの場合は、葵さんがからむと落ち込みもするかもですが、すぐに行動に移せるようですね」
葵「あ、そうかもですね。円生さんとのゴタゴタの時も、落ち込んだ後に兵庫に行って彼の生い立ちを調べたという話ですし」
 
■カルマや破壊と再生を司る
冥王星星座は『さそり座』
 
背水の陣などの逆境に立たされた時、実力を発揮する。
人に対する強い影響力を持ち、リーダー格になりがち。
興味を持ったことに取り組めば、成功を手にする。


************ 
 
小春「――というのが、清貴さんの惑星星座から詠んだ暗示なんですが、

総合すると、
『非常に人当たりが良く、頭がよく、行動力があってタフですが、他人にはあまり心を開かない。
でも心許した人、恋した人には引くほどに情熱的。
仕事ができて、お金も稼ぎますが、自分の使いたいことには湯水のようにお金を使う。でも、またお金を稼ぎますし、堅実に努力をして、成功する――』

という暗示です。
あと、人に心酔されますし、そうした人を導けるので、ちょっと間違うと教祖のようになってしまうなので、そこは気を付けていただけたらと」
澪人「ほんまや」
葵「よく、秋人さんも『中二の教祖』って言ってますもんね」

清貴「いや、そやけど、驚きました。よう分かるもんやね」

葵「小春さん、私も占星術に興味を持ちました。どんな本を読んで勉強をしているんですか?」

小春「私はおばあちゃんにもらった本がスタートだったんですが、それはちょっと難しくて、最初はこの本からでした」


葵「わぁ、ありがとう。私も買ってみます」

小春「良かったら、お貸ししますよ?」

葵「いえ、私、いっぱい付箋つけて、書き込んだりしちゃうので」

澪人「勉強家なんやね」

清貴「そうなんですよ。葵さんはとても勉強家で」

葵「い、いえ、自分の興味を持ったことだけで、学校の勉強はそんなふうにがんばれなくて」

小春「あ、私もです」

澪人「僕もそうやね」

清貴「まぁ、みんなそんなものですよ。小春さん、ありがとうございました。お茶にしましょうか。葵さんがケーキを買ってきてくれていますし」

小春「わあ、キルフェボンのケーキ!」

葵「あ、良かった。小春ちゃん、好きかなと思って」

小春「大好きですよー。東京にいた時も憧れのケーキ屋さんでした」

澪人「へぇ、そないなケーキ屋さんがあるんやね。フルーツたっぷりで美味しそうや」

葵「ホームズさん、今日は私が紅茶を淹れますね」

清貴「おおきに」

小春「葵さん、手伝わせてください。この前、葵さんが淹れてくれた紅茶が美味しくて、コツを知りたいんです」

葵「それは茶葉が美味しかっただけかも」

小春「そんなことないですよ~」

清貴・澪人(ほんま、僕の彼女、可愛い……)


〜fin〜