本日、3月20日は
澪たんこと
賀茂澪人の誕生日
誕生日記念に、
朔也にインタビューしてもらおうと思います!
朔也「わーい、ご紹介にあずかりました。
三善朔也、17歳!イケメンです!
今日はイケメンの先輩として尊敬している、賀茂澪人くんにインタビューをしていきたいと思います」
澪人「……朔也君、その自己紹介、自分で言うてて恥ずかしくないんやろうか?」
朔也「では、早速聞いていこうと思うんですが、賀茂くんの好きな食べ物はなんですか?
たしか、お菓子では苺大福が好きだって話だから、お菓子じゃなくて、料理の方で」
澪人「好きな食べ物……?
なんやろ、今パッと思いついたのは、オムライス」
朔也「オムライス!
なんか意外だなぁ、もうちょっと和っぽいものを言うと思った。もしかして、コハちゃんに作ってもらったことがあるとかじゃないよね?」
澪人「…………」
朔也「あ、そうだったんだ。分かりやすっ」
澪人「分かりやすっ、て」
朔也「賀茂くんは今、陰陽稼業をやってるけど、表の仕事は何をしようと思ってるの?
実家の病院は和人さんが継ぐんだよね?」
澪人「そうやね。僕も色々考えてはいるんやけど、まだ具体的には決まってへんさかい。朔也くんは三善酒造を継ぐん?」
朔也「いやいや、姉ちゃんと旦那になる人がやっていくよ。俺は酒の匂いも苦手だからさぁ。何をしようかなぁ、って。祓い屋の仕事で生計も立てられるんだけど、それだけじゃあれだしねぇ〜。
あ、そうだ、賀茂くん。俺と一緒に仕事をしない?」
澪人「なんの仕事や」
朔也「アイドルユニット『朔也と澪人』で」
澪人「そない『修二と彰』みたいなノリで」
朔也「そうそう、それ!そのノリで!」
澪人「いや、僕は引いてるんやけど、なんで前のめりやねん」
朔也「ほら、賀茂くん、美形だし、神楽舞えるし、流鏑馬できるし、アイドルとしては武器多すぎだよ」
澪人「乱暴すぎや」
朔也「まー、考えといてよ。
あ、インタビュー忘れてた。では、初恋はいつですか?」
澪人「……え?」
朔也「初恋」
澪人「ほんなら聞くけど、朔也君の初恋はいつや?」
朔也「え、俺? 幼稚園の頃、担任の先生。
そういうんじゃないって言うんだったら、小6の頃、学級委員の女の子が好きだったなぁ。全然、霊感のない子でね」
澪人「よく注意されてそうやね」
朔也「そうそう、『三善くん、ふざけちゃダメだよ!』ってよく怒られてた。構ってほしくて怒られることばっかしてたから、嫌われてた思うけど。小さい頃は不器用でさぁ」
澪人「今も肝心なときには、不器用なようやね」
朔也「……あー、まぁ、って、賀茂くん、話逸らしてるよね?
さあ、初恋を答えて。大丈夫、コハちゃんには黙ってるから」
澪人「……それが、初恋て言われても思いつかへん」
朔也「え、それって」
澪人「うん?」
朔也「コハちゃんが初恋ってことでいいわけ?」
澪人「…………」
朔也「ちょっ、大ニュース、グループにメッセージ送ってもいい?」
澪人「あ、あかんて! 言わへんて言うたやん」
朔也「言ってないですぅ、文字を打ち込むだけですぅ」
澪人「……」
朔也「あ、すみません、悪ノリしました。そんな怖い顔しないで。
そ、それじゃあ、そろそろ、会場に行こうか」
澪人「会場?」
朔也「賀茂くんの誕生パーティー。みんなで準備してたんだ」
澪人「……おおきに」
〜Fin〜
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そんなこんなで
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