突然ですが、
『京都寺町三条のホームズ』に関する大事なお知らせです。

京都ホームズといってもシリーズに関することではなく⑩巻のみの話です。

ここから先、⑩巻の内容に触れますので、未読の方でネタバレしたくないという方は、お気をつけください。


あらすじ
大学二年生の五月。二十歳の誕生日の記念に、清貴と葵は“九州・超豪華寝台列車の旅”に行くことになった。しかし列車の旅を楽しんでいるのも束の間、大原の宗教施設での大麻事件に関わっていた雨宮史郎が、目の前に現れた。雨宮の手には、盗難に遭い海外オークションに出品されていた、旧知の画家・米山涼介の掛け軸が!?雨宮は清貴と葵に、掛け軸と交換にある条件を提示するが──。

※この下にネタバレを含む話をいたします。
**************


既読の方は、ご存じかと思いますが、
⑩巻では清貴と葵が旅行に出かけ、九州の豪華寝台列車に乗ります。

そこで、新たな宿敵・菊川史郎(旧姓 雨宮史郎)に再会。

その後の展開で、
史郎は、清貴ではなく、葵に賭けの話を持ちかけ、

葵は盗まれた大切な掛け軸を取り返すために、危険な賭けに応じてしまいます。

賭けに応じたのは、清貴を信じてのことなのですが、

史郎が持ちかけた『賭け』の内容があまりにエグく、そして、それに応じた葵が(いくら清貴を信じていたとしても)少し不自然だ、という感想をいくつかいただきました。
(P162〜)




いつもなら、どんな感想を受け止めながらも左右されたりはしないのですが、

上記の展開は、正直自分でも葵の性格を考えると、不自然さは拭えなかったんです。

私自身は『緊張感のある取引をしたい』という一心で考えた展開で、それに囚われてしまった気がしまして……。

もう刊行してしまいながらも、気になっている中、自分の中で上記の内容よりも、納得できるかたちの展開が浮かび、

編集さんに相談し、

重版分から差し替えてもらうことにしました。

今、京都ホームズ⑩巻は第三刷。

第四刷から差し替え版となります。

まだ重版のニュースは届いていないので、少し先になりますが、電子書籍はすでに差し替えていただきました。

こちらが電子書籍の担当さんからのコメントです。

*******

「京都ホームズ⑩」ですが、修正して再納品手配しました。

タイムラグがあるでしょうけど、徐々に変わっていくはずです。

内容紹介などで特段「修正しました」と明示はしていません。

ストアによって方法は違うと思いますが、既に購入されたお客様には

「修正データあり。サシカエDLできます」みたいなお知らせが届くでしょう。


**************


私が既にダウンロードしている電子書籍は、夕方に差し替え版に変更となっておりました。


既に書籍を購入の皆様に、一部内容が変更になることをお詫びします。


どんなふうに変わったのかもお伝えする責任があると思うので、ご紹介いたします。


下記が差し替え版となります。


────────────────────

────────────────────
────────────────────
────────────────────
────────────────────

最新版では『葵の髪を根本から』と史郎が持ちかけ、葵はそれに応じます。

この差し替え版の方が、私自身も腑に落ちる展開となり、思い付いてしまった以上、このようなかたちを取らせていただくことを重ねてお詫び申し上げます。


他の内容は変わりがなく、今後の展開にも差し支えないので、どうかご安心ください。

また、元の展開が間違っていて、新しい方が絶対というわけではありません。

ハード版とソフト版ができたと思っていただけたら……元の方が好きだと言う方は、三刷までの書籍を大切にしていただけたら、とても嬉しいです。

重版され第四刷が刊行となる際には、あらためてお知らせさせていただきたいと思います。

いつも応援とご愛読
心より感謝申し上げます。

望月 拝