アニメ京都ホームズも第4話放送となり、早くも全体の三分の一が進みました。

どうしても短い尺ではお伝えしきれぬところもあるので、秋月壱葉先生の描いてくださったコミック版京都ホームズのイラストを拝借し、

5分で分かる京都ホームズ(前編)

をお届けしたいと思います。
 
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『5分で分かる京都ホームズ(前編)』
作画:秋月壱葉先生

◼️真城葵

物語の舞台は、寺町通と三条通のアーケードが交差する付近、京都寺町三条。



主人公の真城葵は、高校2年生。


京都の下鴨に住む祖父が亡くなり、祖母を一人にはしておけないと、埼玉県から家族で京都に引っ越してきました。


そんな葵の元に届いたのは、
遠距離になってしまった大好きな彼から別れを告げられ、その彼は自分が一番心を許していた親友と付き合い始めたという信じられないニュース。


彼と親友を一度に失い、けれど誰に言うことも相談することもできず、心理的に追い詰められた葵は、今すぐ埼玉に帰って真相を確かめたいと、祖父の遺品の掛け軸を手に、骨董品店へと訪れます。



そこにいたのは、学生にしか見えない若い美青年鑑定士・家頭清貴(やがしらきよたか)。



彼は愚かな葵をストレートに責めることはせずに、葵が持ってきた掛け軸の逸話をもとに優しく諭し、

そんな彼を前に、葵は自分の愚行を恥じ入り、涙します。


本当は引っ越しも嫌だった。
彼や親友と離れたくはなかった。
だけど、そんなわがまま言えなかった。
離れている中、彼と親友と連絡を取ることだけが、楽しみだった。

それらをすべて失って、自分を見失ってしまっていた葵は、ここで初めて泣くことができて、平静を取り戻すことができました。

そんな葵に、清貴はこんな提案をします。


戸惑いながら、ここで学びたいと、葵はバイトをすることに。

※実は手伝ってくれていた男の子(利休)がフランスに留学してしまい人手不足だったという理由も、笑


◼️家頭清貴

若い店長かと思えば、清貴はオーナーの孫。
オーナーは国選鑑定人であり、清貴はそんなオーナーの弟子でもある。

父は作家、母は二歳の頃に亡くしています。

なぜか彼は『ホームズ』と呼ばれいる。
その理由を問うと、


家に頭で、『ホームズ』。
ダジャレのあだ名なのですが、笑

類い稀な鑑定眼と観察眼から、そう呼ばれています。

そんな孫を自慢に思っているのが
オーナーの家頭誠司。


警察沙汰にはしたくない
ちょっとした厄介ごとを

「うちの孫なら解決できる」

と、持ち込んできます。


そんな清貴は、美術品を愛していて、


贋作を憎み、
(※この場合の贋作は、詐欺に使う悪意のある贋作のことで、芸術としての模倣品・工芸品は認めてます)


時に嫌味で、


時々、意地悪な、

そう、『いけずな京男子』

「葵さん、それを言うなら『京男』ですよ」



こうして物語は、葵の目を通して、京都の町や文化と美術品、持ち込まれる厄介事を通しての複雑な人間関係も垣間見つつ、紡いでいきます。


『5分で分かる京都ホームズ(前編)』
〜fin〜